挫創

初診に適した診療科目

挫創はどんな病気?

挫創とは、擦り傷といった方が理解しやすいものですが、簡単に言ってしまえば皮膚と内部組織に損傷が見られる状態のことを示しています。多くの場合、出血を伴い、個人差はあるものの痛みや患部の腫れが出てきます。注意しなくてはならないことは、このような怪我をしたとき、傷口を消毒しておかないと、細菌が入ってしまう可能性があるということが挙げられます。

主な症状

挫創で起こる症状は、傷やその周辺が破壊されたことで、壊死を起こしてしまったり、皮下に腫れが出たりします。また、傷口からの出血もありますが、痛みはさほどないこともあるために、気づかないうちに、筋肉が収縮して動かなくなる場合もあり、血行障害など重大な欠陥を起こす場合もあります。また、傷口からの細菌が入り込んでしまい感染症を引き起こすこともあります。

主な原因

いわゆる怪我などが原因でできたすり傷や切り傷のことを挫創といいます。打撲でも起きるので、挫傷と似ています。しかし挫傷と異なるのは皮膚に傷が開いていることです。症状としては、傷から血が出たり、皮下出血のために腫れたりします。大きな血管が損傷を受けてしまうと、血行の障害から壊死を起こすこともあります。また、傷から菌が入って感染する こともあります。

主な検査と診断

挫創とは、いわば擦り傷・切り傷といった皮膚に裂傷がある外傷のことですので、この検査方法は、所見と問診によるものになります。このような外傷は、症状がひどいと壊死を起こしたり、細菌感染の原因にもなりますので、しっかりと度合いを把握しておくことが重要です。事故などによる場合は、このような外傷の他に症状がないかを判断するために、レントゲン撮影などによる所見も並行して行われます。

主な治療方法

挫創の治療法は、感染症を予防するために、傷口を洗浄して消毒液を塗ります。痛みがある場合には、傷口を消毒の後、消炎鎮痛剤を使って痛みを和らげます。症状が軽い場合の治療はこれで十分で、時間の経過に従って傷口はふさがってきて、徐々に治っていきます。傷口が広かったり、症状が重く血行障害がある場合には、整形外科や皮膚科で手術を行います。