陥没骨折

初診に適した診療科目

陥没骨折はどんな病気?

陥没骨折とは、外部から強い力が加わったときに、骨が陥没して損傷するような骨折のタイプを指します。このタイプの骨折は特定の場所におこることが知られています。例えば、頭蓋骨などはその代表的なものです。頭がい骨はいくつかの種類の骨が組み合わさってできていますが、その構造的な特徴から、外部から大きな力が加わると陥没しやすいと考えられています。

主な症状

陥没骨折においては、骨折した部位に痛みや腫れ、炎症などが見受けられます。そのほかのタイプの骨折と、とりわけ異なる現象が観察されるわけではありませんが、骨が陥没することによって、その下の臓器や組織などが傷ついているときには、それに伴う別の症状が観察されるケースもあります。それらは骨折による現象とは区別して扱われることになります。

主な原因

陥没骨折は頭や鼻、頬に良く起きる骨折です。体の内側に向かって骨がへこんでしまうため、ほとんどが外側からの強い圧力によって起きています。主な原因は打撲や硬い鈍器のようなもので衝撃を与えることと考えられています。また、乳幼児は頭がい骨や骨がまだ柔らかく、弱い圧力でも骨折してしまうことがあるため、乳幼児に多く見られるのが特徴です。

主な検査と診断

陥没骨折は、単純X線で検査できますが、それでも診断しにくい場合は、MRI検査やCT検査も検査方法に用いられます。MRI検査やCT検査などを用いると、陥没の状態や、出血しているかどうかなども詳しく調べられるからです。頭蓋骨骨折している場合は、X線検査はほとんど参考にならず、またMRI検査より頭部CT検査の方が適しています。

主な治療方法

陥没骨折の治療法は骨折の程度、内側の臓器や神経への影響を充分に考慮して決められます。脳に損傷を起こしている場合、見た目に大きく影響がある場合、血管に影響を与えている場合などでは外科手術を行うことが一般的です。鼻などを骨折した場合は形成手術を行う場合があります。骨折の程度、後遺症の有無により治療後の予後は変わっていきます。