腱損傷

初診に適した診療科目

腱損傷はどんな病気?

腱損傷とは、過剰な力が関節などに加わることによって、その関節を構成する腱が損傷してしまうことを指します。腱の損傷に伴って、筋肉や靭帯などが一緒に損傷するケースもあります。腱の損傷で最も一般的なのは、アキレスけんの断裂です。これらの腱の損傷には部分断裂と全断裂があります。どちらの場合も再建手術と長期の安静が必要になります。

主な症状

手指屈筋腱損傷の症状としては、基本的に手指の屈筋腱の母指は一本で、母指以外の指には、深指屈筋腱と浅指屈筋腱の二本となります。その両方「母指は一本」が切れてしまうと、手指が伸びた状態のままとなり、曲げる事さえも出来なくなってしまいます。 深指屈筋腱の片方のみが切れ、浅指屈筋腱がまだ残っている場合は、DIP関節のみ伸びた状態となり、その部分を曲げる事は無理ですが、PIP関節を曲げることは可能です。

主な原因

腱損傷の原因は、事故や日常生活を送る上での怪我により筋肉の腱が断裂や損傷することによって筋の力が骨を通じて伝わらないためにその部位が動かなくなることがあることを言います。外傷などですぐにわかるものもあれば、気付かずに腱を痛めている、切ってしまったなどの場合もあります。部位としては、手や足や肩などの部位が多くなることがあります。

主な検査と診断

腱損傷の検査方法で用いられる超音波検査やMRIは、院内でリアルタイムで患部がどのようになっているかを調べることができます。痛みを伴わず苦痛を軽減する検査法の開発が進んでいるので患者さんにも安心です。主に整形外科医は、こうした症状の診断に様々な方法を行います。病歴の聴取はもちろん身体所見や、さらに単純X線写真やMRI、超音波検査と多岐にわたっております。

主な治療方法

腱損傷の治療法は、患部の安静や手術による縫合です。断裂が起こった場合には、患部を冷却し安静に保ちます。断裂が小規模であれば、断裂部分を固定して安静にし、保存的治療を行います。また、断裂が大きい場合においては、手術によって断裂部分を縫合します。その後、患部の治癒と共に、機能を回復するためのリハビリテーションを行う事が必要になります。