肉離れはどんな病気?
肉離れとは急激に筋肉が収縮した結果、筋膜や筋繊維の一部が損傷することです。これがひどくなり、断裂してしまう症状が筋断裂です。発症は年齢とともに多くなる傾向にあります。これは、年齢を重ねるごとに筋肉の柔軟性が失われてしまうことにあるからです。
また、発症するにはある程度の力が加わることが必要となるため、筋力が弱い女性や児童の場合には起こりづらくなる傾向にあります。
肉離れの主な症状は?
肉離れの症状は足がつった時のような痛みが出ます。軽度の場合は小規模の断裂は起きていますがそこまで痛くはなく、歩くこともできます。中程度だと筋繊維の断裂や皮下内出血が見られ、歩くのが困難になってきます。
断裂が深い重症の場合は、手のひらで陥没を確認できるので患部を触るとわかります。そして激しい激痛を伴うため歩行は困難です。
重症になると、早期で医師の診断を受けなければなりません。
肉離れの主な原因は?
肉離れは、運動をする前のストレッチ不足や、ウォーミングアップの不足が原因で起こる場合が多いです。また、ウォーミングアップ等をしっかり行っていても過度な運動や筋肉に負担がかかる運動を続けた場合に、誰にでも起こりうる症状です。
他にも運動直後のケアや睡眠不足も関連し、必ずしも運動している時にだけ起こる症状ではありませんので注意が必要です。
肉離れの主な検査と診断方法は?
肉離れの場合、基本的には問診、視察、触診で診断することが可能です。より精密な診断が必要な場合の検査方法としてMRI検査や超音波検査を行う場合があります。MRI検査では受傷初期段階から血腫範囲やどれくらい断裂しているかの状態を確認することが可能です。
超音波検査でも血腫の確認をすることはできますが、数日経過してからの方がより確実な結果を得ることができます。
肉離れの主な治療方法は?
肉離れの治療法は、なった直後の応急処置と翌日以降の処置とでは方法が異なります。なった直後は、冷やす事が大事ですので氷嚢を使って患部をアイシングして固定します。病院に行った後は、患部を温める温湿布を貼りしばらく安静にして過ごします。歩く時は松葉杖を使った方が負担がかかりません。痛みが和らいできたら、ゆっくり歩くウォーキングをしてリハビリを行います。時間がかかる場合がありますので焦らない事が肝心です。