交代勤務睡眠障害はどんな病気?
交代勤務睡眠障害は、一日のうち全時間帯の勤務の可能性がある職種に就いている方に現れる睡眠障害病の一種です。昼夜問わず出勤を行うため、生活リズムの固定が行えず不規則な生活が続く場合に多く見られる病気です。また、太陽光を浴びることによる身体の新陳代謝の抑制も認められる場合があり、慢性的な体調不良を引き起こす可能性もあります。
主な症状
交代勤務睡眠障害は、朝方や昼に眠ろうとしても、体は疲れているのに目が冴えてなかなか寝付けない、寝付けても途中で何度も目が覚める、睡眠が浅く起床後にぐっすり寝た感じがしない、勤務中の眠気や集中力不足および作業能率の低下などの症状が起こります。さらにめまいや立ちくらみなど自律神経系や、吐き気や下痢など消化器系に異常をきたす事もあります。
主な原因
私たちの身体は睡眠や覚醒などのリズムが25時間を1日とした周期で起こるように体内時計にセットされています。これを概日リズムといい、概日リズムは夜に寝て昼間に活動するという人間が本来持つ活動時間に合わせた生体リズムです。しかし夜間の勤務や日中の勤務を交互を繰り返しているとこの概日リズムが崩れ、交代勤務睡眠障害の原因となります。
主な検査と診断
交代勤務睡眠障害の検査方法とは、まず睡眠の異常の原因を突き止める為には患者の生活習慣と睡眠時間を詳しく知る必要があります。そこで患者にたいして詳しい問診を行います。一日の睡眠時間といつ起きていつ寝ているのかです。それにより原因を絞り込むことが可能になります。患者が交代勤務による仕事の場合には直ぐにこの病名が下されます。
主な治療方法
交代勤務睡眠障害の治療法として、一番有効なのが体内時計のリズムの狂いをできるだけ小さくするということです。加えて、深夜勤務などによる睡眠時間の不足を解消することが大切となってきます。人間の体内時計に合わせた勤務のローテーションの組み方をするなど、企業側の取り組みも必要です。また、深夜勤務中にも仮眠の時間を設けるなどの方法も有効です。
交代勤務睡眠障害の初診に適した診療科目