中途覚醒
中途覚醒はどんな病気?
中途覚醒とは不眠症の一種です。寝入りはスムーズなのですが、夜中に何度も目が覚めるという症状があります。一晩に2回以上、また週に3日以上そんな風なら要注意。するりと眠りに入れるため一見世間で言われる「不眠症」のイメージとちょっと異なるようですが、れっきとした不眠症の一種となります。十分な疲労回復が出来ていない状態なため対策を講じる必要が出てきます。
主な症状
中途覚醒の症状には、夜中に何度も起きてしまうというものがあります。ストレスによる緊張、光や音、尿意等によって深い眠りにつくことができないのです。それらによって通常より敏感に起きてしまうのです。そして、深い眠りにつくことができないために、夜中の睡眠によって日中の疲れをとることができず、結果、次の日の活動に悪影響を及ぼしてしまいます。
主な原因
中途覚醒の原因には精神的なものと身体的なもの、加えてアルコールによるものがあります。アルコールを就寝前にとると眠りに入りやすくなることはありますが、脳が興奮状態になるため結局は浅い眠りで目覚めてしまうことが多いのです。
また、日常のストレスによる不眠もアルコールに次ぐ大きな要因です。まれに糖尿病や高血圧が関係しているケースもあります。
主な検査と診断
中途覚醒の検査方法は、主に睡眠ポリソムノグラフ(PSG)とアクチグラフがあります。PSGは、眼球運動、脳波、筋電図を測定し、睡眠・覚醒だけでなく睡眠の質もわかります。しかし、大掛かりな測定機器が必要な上、被検者に電極を装着するので検査室内での測定に限られます。
その点アクチグラフでの検査は、腕時計型の装置で対象者の活動量を単位時間で測定するので、長期使用も可能。有効な方法とされています。
主な治療方法
中途覚醒の治療法は、睡眠薬の投与や病状の原因の解消によって行われます。医薬品による治療を行う場合には、睡眠薬を用いることによって睡眠を促します。こうして睡眠薬の助けを借りて、病状が改善するよう薬の効果でサポートします。また、この病状が他の原因により引き起こされるものであれば、その原因を解決することが治療として必要になります。