リズム障害

リズム障害はどんな病気?

睡眠・覚醒リズム障害という病気についてです。地球の周期は24時間です。ヒトの体内時計の周期は約25時間です。1時間のずれがあります。睡眠と覚醒のリズムの乱れが生じ起こる睡眠の障害をいいます。日常生活においての様々な刺激により外界の周期に同調して体内時計は1時間のずれを修正しているのですが、概日リズム睡眠障害はこのずれの修正が効かない状態のことをいいます。

主な症状

リズム障害の症状は、通常眠らなければならない夜間から明け方にかけて寝付くことができなかったり、寝付く時間がどんどんずれてしまう状態です。睡眠がうまくいかないことにより、朝起きなければいけない時間にどんなに起こされても起きられない、お昼過ぎまで目覚めない状態となります。また、睡眠障害による日中の眠気や作業能力の低下、食欲不振などの二次障害が起こります。

主な原因

リズム障害の原因として考えられることはいくつかあります。夜間勤務などによる昼夜逆転の生活が続くことがあげられます。また、インターネットやゲームなどの過剰な熱中による夜間睡眠不足と、それにともない日中に太陽光を浴びる時間がとても少なくなるなどがあります。それから、過度のストレスや不安が続くことも影響します。いずれも長期間継続されることで発症する可能性が高くなります。

主な検査と診断

リズム障害の検査方法は、体内時計の状態がずれていないかどうかを診るということがその方法となっています。そのために従来では生活習慣を問診するなどしていましたが、最近ではその辺りの方法が激変していて、DNAの解析によって解決しようという試みが行われているのです。DNAの細胞を一度採取して、それから脳の視交叉上核がいかにしてリズムを作り出しているかを調べてみるのです。

主な治療方法

リズム障害の治療法は、大きく分けると2つあります。1つ目は『高照度光療法』で、高照度光による覚醒促進作用を利用し、昼夜のメリハリをつけるものです。2つ目は『薬物療法』で、睡眠リズムを安定させるビタミンB12の投与や、眠気を誘うためのメラトニンホルモンの投与、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の投与、抗コリン作用の少ない抗うつ薬の投与などが行われます。

リズム障害の初診に適した診療科目

リズム障害に関連する病名