獣皮様母斑 ジュウヒヨウボハン

初診に適した診療科目

獣皮様母斑はどんな病気?

獣皮様母斑は、ほくろ等のような皮膚に黒色の色素斑が生じる母斑細胞母斑の一種で、母斑に剛毛が密生した状態の疾患です。出生時から存在する先天性のものが多く、悪性黒色腫である可能性があること、まれに中枢神経症状を伴う神経皮膚黒色腫が生じる可能性があります。悪性腫瘍である悪性黒色腫との判別が難しい場合もあるので、専門医の十分な診断が必要になります。

主な症状

獣皮様母斑の症状とは、体に黒いアザが現れます。そしてそのアザの部分にだけ、太い毛が生えています。これはまるで一部だけ動物の皮膚があるようにも見えます。これは何処に現れるかは決まっておらず、腹部、顔、背中等様々です。そして大きさも様々です。このアザの範囲が広いと見た目にも大変目立ちます。顔に現れた場合には隠す事も困難になります。

主な原因

獣皮様母斑は、発生異常が原因による奇形の一種であり、メラニンを作るメラノサイトの機能を有する母斑細胞が異常増殖することによって発症します。発生異常は遺伝的なものが関係していると言われていますが、この病気自体が子孫に遺伝するようなことはありません。この病気は発生時期によって、先天性のものと後天性のものに分けられますが、発症のメカニズムは同じです。

主な検査と診断

獣皮様母斑は他の母斑と比べても特徴的な皮疹となりますので、見ただけでも容易に診断はがつきやすいです。ただ母斑自体は良性なのですが、悪性のものと見分けの判断が付けづらいものも時々あります。それは特に手のひらや足の裏に出来やすいです。ただダーモスコピーという機器が導入してあれば、病変部を観察すること容易なので、この検査方法で良性か悪性の見分けができるようになりました。

主な治療方法

顔に出来たほくろをくり抜く治療法を受けることで、ほくろを消して獣皮様母斑を治療することが出来ます。症状が重い時や悪性の腫瘍をある場合は抗生物質を服用した後に、ほくろの除去手術を受ける必要があります。レーザー光線を使用した治療でも、ほくろを焼いて取り除く事が可能です。レーザー治療は、メスを使った手術よりも痛さが少ないというメリットがあります。