軟部腫瘍

初診に適した診療科目

軟部腫瘍はどんな病気?

これは、骨やリンパの組織、皮下組織や筋肉、血管や神経にできる腫瘍のことをいいます。良性と悪性、軟部腫瘍類似疾患の3つに分けられます。悪性のものは、肺や骨などに転移する可能性があるものであり、良性は転移する心配はありません。脂肪腫とガングリオンと呼ばれる腫瘍があり、これらはそれぞれに違った症状が現れるため、注意が必要です。

主な症状

軟部腫瘍は発生した部位で発育するばかりでなく、肺やリンパ節などに転移することがある病気です。初期症状は、腫瘤(しゅりゅう)状のこぶとして発症します。ほとんどの場合、痛みがないため発見が遅れるケースもあります。腫瘤が皮下の浅い部分にできれば、簡単に発見することはできますが、太ももやお尻など脂肪や筋肉のある深い部分に発生すると、よほどの大きさにならないと発見することは難しくなります。

主な原因

軟部腫瘍の原因については、今のところ明らかになっていません。研究機関の研究報告によると、細胞の遺伝子の特異的な変異によって起こるのではないかと指摘されています。遺伝子の特異的な変異の他に考えられることとして、他の病気を治療するために行われた放射線治療の後に、放射線を照射した部位に発症することもあることから、放射線障害によるものではないかとも言われています。

主な検査と診断

軟部腫瘍の検査方法には医師による視診と触診があります。医師が見た感じや触った感じで腫瘍を判断します。それらと同時に超音波検査をやる場合もあります。悪性の腫瘍である疑いが強い場合は、MRI検査やCT検査などで、詳しく調べていきます。最終的に診断を確定するために、腫瘍の一部を採取してがんであるかどうかを調べるために生検を行ったりします。

主な治療方法

腫瘍ができている患部を切除する外科療法で、軟部腫瘍を治すことが出来ます。腫瘍を切除することで、内臓に腫瘍が転移をする可能性を大きく減らすことが出来ます。抗がん剤を使用した化学療法でも、有効に治療を進める事が出来ます。抗がん剤を使った治療法なら、開腹手術を受けずに初期の腫瘍を素早く消す事が出来るというメリットがあります。