涙腺腫瘍

初診に適した診療科目

涙腺腫瘍はどんな病気?

涙腺腫瘍(るいせんしゅよう)とは部位は眼ですが、悪性の腫瘍です。涙腺から発生します。放っておくと腫瘍が次第に大きくなってゆき視力障害や疼痛(とうつう)、さらには全身に腫瘍が転移して死に至る危険性があります。この治療の大きな目的は「腫瘍を治す」ことと「視力の温存」であります。治療には重粒子線治療という手法を用います。炭素イオン線を患部に照射することで治療します。

主な症状

涙腺腫瘍が出来た場合、無痛の物と痛みを伴う物があります。症状としては、腫瘍が発生したことにより涙腺が膨張し眼球が突出したり、瞼を閉じることが通常よりも難しくなったりというものが見られます。また腫瘍により物が二重に見える複視といったものが出てくることもあります。腫瘍が悪性であった場合は進行が早く、良性だと進行が遅い傾向が見られます。

主な原因

涙腺腫瘍は涙腺が腫大し、上まぶたの耳側が腫脹する病気で、無痛性と有痛性の腫脹、涙腺の腫大による眼球の突出、複視、軽度の眼瞼下垂などがおこります。原因としては良性多系腺腫が悪性化することで、悪性多系腺腫に変わることです。また腺様嚢胞がんや、悪性リンパ腫が涙腺に発生することがあります。他に慢性的な炎症に起因する偽腫瘍があります。

主な検査と診断

涙腺は涙液を分泌する臓器です。涙腺腫瘍(るいせんしゅよう)は涙腺にできる腫瘍なので上まぶたの外側が膨張して、涙腺が肥大します。悪性の腫瘍であり視力障害や疼痛を引き起こします。検査方法は、視診・触診・眼球の動きの状態などを調べ、腫瘤がないか・ある場合の形状は、眼球の突出などの異常がないかなどを検査します。腫瘍がある場合は、MRIやCTなどの画像により診断します。

主な治療方法

涙腺腫瘍の治療法については、良性の腫瘍でも悪性の腫瘍でも、原則的には腫瘍の全摘出が必要となります。とくに悪性の腫瘍の場合は涙腺だけに留まらず、眼球、瞼含めて切除や摘出するケースも数多くあります。また、悪性腫瘍の場合で転移が起きた場合には、や放腫瘍摘出の手術以外にも射線療法や化学療法が行われますが、決して予後はいいとは言えません。