奇形腫 キケイシュ

初診に適した診療科目

奇形腫はどんな病気?

奇形腫というものをご存知でしょうか。知らない方がほとんどだと思います。これは、高分化な胚細胞性の腫瘍のことです。この腫瘍には悪性のものと良性のものが存在します。主に性腺に発生することが多いです。また、卵巣に形成されるものは多くが良性であることが多いです。また、ヒト以外の哺乳類でも報告がされていますが、良性のものが多いです。

主な症状

奇形腫という病気になった時の症状としては、男児の精巣にできた場合には、おむつを交換するときに片側に痛みのない精巣の腫れができます。卵巣にできた場合には、下腹部にしこりができたり、腹痛や腹水、膀胱や直腸がそのしこりによって圧迫されるので頻尿や便秘を引き起こすこともあります。また、悪性の場合には特殊な蛋白質が増える特徴があります。

主な原因

奇形腫の原因は現在ではまだはっきりと判明していませんが、プロセスとしては、排卵が正常に行われず、卵巣の中の卵子が受精をしていないにも関わらず分化してしまい、その細胞が増殖して腫瘍となってしまいます。卵子には人のもとになる細胞が含まれていますので、これが細胞分裂をし、腫瘍の中に髪の毛や歯や骨などが入る腫瘍となってしまいます。

主な検査と診断

奇形腫の検査方法はいくつかあります。それは、超音波による検査です。また、CTやMRIなどでも検査をすることが可能です。これらの検査に共通することは画像により判断をすることができます。なので、この病気は画像により判断することができるので、検査を受ければ、すぐに結果がわかります。また、血液の検査をすることにより、わかる場合もあります。

主な治療方法

抗がん剤を投与する治療法で、奇形腫の腫瘍を小さくすることが出来ます。抗がん剤の効果で腫瘍を小さくした状態で摘出手術を行なうと、子供の体に負担をかけることなく安全に治療を行なうことが出来ます。良性の腫瘍の場合だと、再発をする心配がありません。症状が進んでいて重症の場合は、腫瘍を切除する手術を数回に分けて受ける必要があります。