原田病

初診に適した診療科目

原田病はどんな病気?

原田病とは日本で発症頻度が高いぶどう膜炎の一つです。発症すると、発熱、のどの痛みなどの風邪のような症状がでたり、耳鳴り、難聴、めまい、皮膚がびりびりするなどの違和感が出たりします。また眼の奥の方が痛い、まぶしくて仕方がない、という症状を訴える方もいます。
この病気は治療が遅れると炎症が慢性化しやすいので、早めに医師に相談することが重要です。

主な症状

原田病の症状は発熱があり風邪に似たような感じで起こりますが次第にのどの痛みが出始めて耳鳴りが続いたりめまいを起こしたりしてきます。目の奥が痛む感じで頭痛が激しくなり通常の風邪にしては様子がおかしいと気づくことがあります。
また発病後数ヶ月たつと頭髪、まつ毛、眉毛などの脱毛、白髪化、皮膚の白斑が現れることもあります。
主に眼に違和感がありますから発熱が出て両眼が痛くなったら眼科で検査を行い眼の奥が炎症していていないか診てもらうようにします。

主な原因

原田病の原因は遺伝的に組織適合抗原DR4やDR53という素質を持っていることに深く関わっているといわれています。ただし持っていたとしても、発病するひとはほんの一部のひとだけです。
発病はウィルス感染が引きになるといわれていますが、特定のウィルスや病原体は現在の医学ではまだはっきりわかっていません。
過去の研究結果からはメラニン色素細胞に対する自己免疫疾患だといわれています。

主な検査と診断

原田病の検査方法は、眼底検査を行います。腕から造影剤を入れ、眼底の血液の流れ方を見ます。この病気にかかると、網膜剥離などを伴う炎症が見られます。
また、眼底の断面を詳しく見るために光干渉診断計を使います。眼底検査では見えない網膜剥離も検出できます。
他には、脈絡膜を見る超音波検査、他の病気では無いかを調べる尿、血液検査、聴力低下を調べる聴力検査、髄膜炎を調べる髄液検査も行われます。

主な治療方法

原田病の治療法としては、初期の段階に副腎皮質ホルモンの大量用法もしくは、パルス療法が行われます。その際に副腎皮質ホルモンは免疫力の低下などの副作用があるため、入院が必要になります。
その後内服に切り替え、徐々に量を減らしていきながら、およそ半年をかけて治療していきます。
また、皮膚の白斑には外用のステロイド薬を使用します。