眼球突出 ガンキュウトッシュツ

初診に適した診療科目

眼球突出はどんな病気?

眼球突出とは、何らかの要因によって眼球が普通よりも前にでることです。症状がひどいときには、明らかに眼球が飛び出ているように見えて、少し不自然に見えることもあります。
何かの病気の症状として現れることが多く、この症状が起こったことから、何か大きな病気である可能性を疑うことができます。気になった人は病院を受診してみましょう。

主な症状

眼球突出では、片目または両目に眼球の突出が見られます。眼球り突出を測るにはヘルテル突出計という計測器を用い、日本人の成人では15ミリ前後である突出が17ミリ以上であったりまた左右の差が2ミリまたは3ミリ以上あるという症状が見られます。
突出する方向は人によって違います。また、痛みや炎症、視力と視野の障害を伴うこともあります。

主な原因

眼球突出を引き起こす原因は様々で、最も一般的に耳にするのはバセドウ病の症状です。
また、眼球を動かす外眼筋の炎症によって両眼が突出することもありますし、先天性の骨格異常によって生まれつき眼球が飛びだしたように見える場合もあります。
片方だけの突出の場合は、眼科蜂巣炎や眼窩腫瘍などによるものと思われます。
病気の症状としてだけでなく、外傷によって眼球が突出した状態になることもあります。

主な検査と診断

眼球突出の検査方法は、突出の程度を測定する専用の機器で行います。突出の程度が正常値とどれくらい差があるか、左右差などを測定します。
時間変化も検査することで、原因となっている疾患の特定に役立ちます。
この症状を引き起こす疾患については、さまざまなものが考えられるので、それによって他に必要な検査が異なります。血液検査や画像診断などを総合的に判断します。

主な治療方法

眼の病気を発症している人に多い眼球突出は病名のとおり、眼が飛び出して見えます。
この病気の治療法としては疾患の種類により外科治療、又は内科の処置が行われる場合があります。
特に眼の内部(甲状腺など)に影響があると視力低下が起きてしまうこともあるので早期治療が必要になります。
画像診断による悪性の腫瘍が見つかった場合には失明の恐れもあります。