緑内障はどんな病気?
緑内障とは目の病気の一種です。視神経に障害が起こり、目に見える範囲がだんだん狭くなります。悪化すると失明に至ることもあり、早期の発見がのぞましい病気です。ですが、症状の進行は非常にゆっくりで気づきにくいのがこの病気の怖いところです。中高年の発症が多く、自覚症状がなくとも定期的な検査を受けることがのぞましいとされています。
主な症状
緑内障の症状とは、進行性の場合は、ほとんど気づかないことが多いです。通常両目で物を見ているため、片側の目が画像を補填するため、気が付いた時には、中期であることが多い病気です。主に視野の端から徐々に見えなくなってくる(欠損する)、視力の低下などにより、気づくことが多いですが、急性の場合は、目の奥の痛み、頭痛、吐き気などが生じる場合もあります。
主な原因
緑内障とは、適正眼圧以上の眼圧になり、視神経に障害が起き、視野が欠けてくる目の病気です。障害された視神経は、再生することがありません。原因としましては、前房内の房水が上手く排泄されないことから起こる眼圧の高さです。なぜ、眼圧が高くなったのかは、殆どの場合は、わからないことが多いので、定期検診による早期発見が大切です。発症する眼圧は、人によって異なります。正常範囲も人により変わってきます。
主な検査と診断
緑内障にはいくつかの検査方法があります。まず視力検査、眼圧検査、そして眼底検査の三つの検査がありますが、初期症状では視力や眼圧に変化があまり表れないことから、これらの検査を行なっても見落としがあります。そこで有効な検査が視野検査です。慢性型では視野が少しづつ狭くなっていきます。視野検査をすることで、視力や眼圧の変化が少ない初期の症状を見落とすことなく発見できるのです。
主な治療方法
緑内障では隅角が狭くなり眼圧が通常より高くなった眼圧を下げるための薬物治療法があります。薬の種類としては眼圧を上げている房水の産出抑制をする薬、房水の排出を促進するための薬があります。前者には炭酸脱水酵素阻害薬や交感神経遮断薬があります。後者には副交感神経刺激薬とプロスタグランジン誘導体製剤などがあります。また、どちらの働きも持つ交感神経刺激薬もあります。
緑内障の初診に適した診療科目