閉塞性無気肺 ヘイソクセイムキハイ

初診に適した診療科目

閉塞性無気肺はどんな病気?

人間が空気を吸い込んだ時、通常は身体の隅々まで酸素が行きわたるものですが、気管支に腫瘍や炎症などの異常が生じ、気管支が閉塞してしまうことによって、肺まで酸素が行きわたらず、肺組織の破壊を招くものを閉塞性無気肺と呼びます。肺の機能が著しく低下してしまうため、呼吸困難やチアノーゼなどの症状を生じます。喫煙が閉塞性無気肺の発症リスクを高めます。

主な症状

閉塞性無気肺の症状は、咳と痰が主症状であらわれますが、閉塞部分は、発症がゆっくりのため、主症状がほとんどみられないことがあります。しかし、閉塞部分が急激に大きくなったときには、胸部の圧迫感、呼吸困難、チアノーゼ、胸痛などがあらわれるようになってきます。感染をともなうと、発熱や痰でも膿のような痰が見られるようになってきます。

主な原因

閉塞性無気肺は気管支内腔が閉塞することにより、それよりも末梢の肺では換気が行われず肺の中の空気が減少するために起ります。気管支壁に突出した腫瘍、炎症性疾患のよる分泌物の貯留、気管支内の異物、腫れたリンパ節による気管支の圧迫などが原因となり生じます。肺につながっている2本の太い気管支の片方がふさがると、より細い気道も閉塞します。

主な検査と診断

閉塞性無気肺の検査方法としては、症状、診察所見、状況などを踏まえた上で専門的な検査を行います。この検査では胸部のレントゲン検査で空気の状態を確認し、特定の空気が確認できない範囲が分かると、症状が確定します。そして、気管支の閉塞や肺の異常な状態は、CTでの検査や気管支鏡の検査が実施され、より詳しく症状を検査することが一般的です。

主な治療方法

閉塞性無気肺の基本となる治療法は、呼吸を正常にできるようにすることが重要です。その為、気道の障害となっているものを取り除くことが必要で、吸引で除去できない物は、気管支鏡を用いて取り出す必要があります。又、気道を塞ぐものが腫瘍であるケースでは、これを外科的な手術で除去し、放射線療法や化学療法などを用いて手術後の回復を促します。