縦隔ヘルニア ブドウキュウキンセイチュウドクセイヒョウヒエシハクリショウ

初診に適した診療科目

縦隔ヘルニアはどんな病気?

縦隔ヘルニアとは縦隔の弱い部分を超えて、胸膜と肺の一部が胸腔内に突き出したり、変形した状態のことをいいます。気胸、肺気腫、肺のう胞、無気肺など、縦隔ヘルニアの原因となる疾患がある場合には、その治療を行うことが先決となります。縦隔ヘルニア自体は手術の必要はないもので、原因となる病気の手術後は、放置していても影響がないです。

主な症状

縦隔と呼ばれる空間によって肺は左右に分けられているのです。しかし、何らかの事情によって左右に分かれているはずの肺の一部が縦隔の反対側へとはみ出してしまうことがあります。このような状態のことを縦隔ヘルニアといいます。縦隔ヘルニアは一般的に症状が出にくい病気とされていますが、ヘルニアが高度な物である場合には呼吸困難・胸内重圧感などの症状が現れます。

主な原因

縦隔ヘルニアを引き起こす原因には、病気が関係しています。気胸などがあることで気胸が発生した側の胸腔内圧が高くなったときに縦隔の抵抗力の弱い部分が反対側に膨らんで、突出してしまう事が原因になります。また、炎症や無気肺のために萎縮していたり、切除されている場合には、内圧が低下してしまい、癒着を起こし縦隔が同じ側の胸腔に引っ張られて膨らみ突出してしまうことにあります。

主な検査と診断

縦隔ヘルニアの検査方法の基本としては、この疾患が横隔膜に先天的な要因や後天的な要因によって、穴が開くために、この状態の詳細を確認します。この検査では症状を観察し、胸腹部のレントゲン撮影に加え、より詳細な情報を入手するため消化管の造影、CT検査が行なわれ検査を行います。又、この横隔膜の穴を通って臓器が突出する事もある為に、検査の際の視診が重要なものとなります。

主な治療方法

胸腔の縦隔の弱い部分を越えて肺と胸膜の一部が胸腔内に突き出した状態で、この縦隔ヘルニアの治療法は、自覚症状のない縦隔ヘルニア自体は治療する必要はないですが、原因となる疾患がある場合は治療が必要です。原因としては肺気腫、肺膿胞、無気肺などがあります。肺を手術で切除した後の縦隔ヘルニアは放置していてもそれほど問題はないです。