横隔膜まひ オウカクマクマヒ

初診に適した診療科目

横隔膜まひはどんな病気?

横隔膜まひというのは、横隔膜の神経が麻痺してしまい、横隔膜の機能が弱まったり、完全に停止してしまう病気です。横隔膜は胸腔と腹腔を分ける筋肉で、呼吸をするのに大事な筋肉であるため、呼吸困難などの症状を起こしてしまいます。片側性のものと、両側性のものがあり、片側性では症状はでないのですが、両側性の場合は呼吸困難が症状として出ます。

主な症状

横隔膜まひとは、人間が2つ持っている横隔膜の内、1つまたは両方の横隔膜の神経が、まひして動かなくなってしまう症状の出る病気です。1つだけがまひしている場合は、症状がないことも多いですが、両方の横隔膜がまひしている場合は、呼吸運動に障害が出るため、身体を寝かせるとうまく呼吸が出来なくなることがあり、人工呼吸装置の装着が必要になることがあります。

主な原因

横隔膜まひは、横隔膜が圧迫されて機能が殆ど停止してしまう病気であり、主な原因として過度な食事による肥満や、喫煙などによる事が原因とされています。また、肺癌と同時に発症してしまう事があります。また、交通事故や突発的に驚く事が起きる事で発症してしまう事があります。様々な原因がありますが、どれも普段の生活から気を付ける事が出来る事です。

主な検査と診断

横隔膜まひの検査方法の基本は、胸部のX線検査です。この検査では麻痺側の横隔膜と呼吸の具合を検査します。このレントゲンの検査では、横隔膜の神経の麻痺により、横隔膜の機能が低下したり、機能していない状態を詳しく観察する事が目的です。そのため、麻痺している横隔膜の上がり方や、呼吸を行っても横隔膜が動かない状態などをレントゲンで検査します。

主な治療方法

横隔膜まひでは症状の改善が難しいケースが多く、第一の治療法は原疾患である肺がん、多発性神経炎などを適切に治療することです。横隔膜まひの近年の治療法としては、両側性横隔膜麻痺では、人工呼吸が必要となるため、鼻マスクによる非侵襲的陽圧呼吸療法という方法が行われますが、この方法は従来の気管内挿管に比べ、気管が自由になるため、会話や嚥下が可能であり、合併症のリスクなどを回避できるメリットがあります。