抑うつ状態 コウウツジョウタイ

初診に適した診療科目

抑うつ状態はどんな病気?

抑うつ状態とは全身にだるさ、重さを覚え、関節など体の随所に痛みを伴うケースもあります。精神的症状としては考えがまとまらない、やる気が起こらないなどを特徴とするため、周囲から見ると単なる怠け者にしか見えないことがありますが、本人にとっては大変つらい症状であり、悪化すると希死念慮が起こる可能性もあるため、早めに心療内科や精神科を受診して薬物療法やカウンセリング療法を症状に応じて受ける必要があります。

主な症状

抑うつ状態とは、病名ではなく、気分が晴れなく落ち込んでいる状態をいいます。具体的な症状は、抑うつ気分・意欲の低下・興味の喪失・不安障害・睡眠障害・食欲低下のある状態です。このような状態になる病気は様々存在し、うつ病、双極性人格障害が代表的で、他には、躁うつ病、統合失調症、不安障害、依存症、摂取障害、境界性人格障害などがあります。

主な原因

抑うつ状態の原因は、個々のケースによって異なるので、はっきりとは分かっていませんが、人間関係の悩みや疲労の蓄積など、精神的・肉体的なストレスが大きな要因のひとつであると言われています。他の病気や薬の副作用によって引き起こされる場合もあります。ストレスを感じた時に、身体がストレスに対抗しようとして、一時的に起こす反応が、結果としてこの症状を引き起こすと考えられます。

主な検査と診断

抑うつ状態の場合、本人は自覚が無いことの方が多いです。どちらかというと周りの家族などが変化に気付くので先に病院へ相談に行きましょう。素直に病院へ行くことすら嫌がるので気になる方はまず家族だけが医師と話す方法もあります。日頃の変化を話したりして必要なら本人も交えて調べます。検査方法はごくごく普通の会話をしながらあらゆる項目の質問をします。精神的な問題なので慎重に行います。

主な治療方法

抑うつ状態の方の治療法の2本柱はカウンセリングと薬物療法です。しかしながら、実際の現場では医師が患者さんを充分にカウンセリング出来ないケースもあります。薬物療法との組み合わせによる治療でも効果が表れない場合には、ショック療法を受けるという手段もあります。これは電気や磁気を頭部に流して刺激を与えることで症状改善のきっかけにしようという療法です。