ミュンヒハウゼン症候群

初診に適した診療科目

ミュンヒハウゼン症候群はどんな病気?

ミュンヒハウゼン症候群とは精神疾患の一種であり、周囲の同情や関心を引くために自らを傷付けたり、多量の薬を飲んで病気のふりをしたりするもののことです。
さらに、自分自身を患者に仕立て上げる場合と、自らの近親者を患者に仕立て上げる場合の2種類が考えられます。小児期の記憶が関係しているともいわれていますが、根本的な治療法は確立されていません。

主な症状

ミュンヒハウゼン症候群の症状は一言で言えば空想虚言癖です。病気を装ったり、軽い病気をいかにも重症であるかのように誇張して通院や入院をくり返したり、重症に見せかけるために自ら身体に傷を付けたりします。
また、ケガや病気に懸命に立ち向かう姿をアピールする様子も見られます。要するに、ケガや病気を理由にして、周囲の人からの同情を引こうとする行為をくり返すのです。

主な原因

ミュンヒハウゼン症候群に限らず、精神に重きを置く病気の原因は、幼少時の辛い思い出やトラウマ、悲しい、さみしいなどの強い感情の残るような経験からきているといわれています。
怪我や病気をすることで、ふだん褒められない、かまってもらえない、自分を見てもらえない、といった不満が解消されたような感覚に陥り、大人になってもその感覚を忘れられないことが多くあります。

主な検査と診断

ミュンヒハウゼン症候群の検査方法は難しい問題です。これは自身が注目や同情を得る為に嘘の病気を作り上げます。
医師は診察をする中で不可解な点をいくつか見つける事によりこの病気に気付く事が多いのです。
患者の訴える症状を検査しても異常がない場合や後は不可思議な行動です。隠れて薬を服用して体調不良を訴えたり、自傷行為を発見する事でこの病気を疑います。

主な治療方法

ミュンヒハウゼン症候群の主な治療法はカウンセリング治療しかありません。
精神障害の一つなので、薬による治療も考えられますが、治療薬を与えるとそれを使って体を苦しめることがあるので、実質的にはあまり効果が期待できないのが現状です。
カウンセリングにおいても自分を病気にしてしまおうという傾向があり、治療は難しく時間がかかります。