起立性調節障害 キリツセイチョウセツショウガイ

初診に適した診療科目

起立性調節障害はどんな病気?

起立性調節障害とは、中学生全体の約10%にその傾向があり、思春期の女児に多い自律神経失調症の一種です。症状としては、基本的にめまいや立ちくらみといったものが多く、その他には動悸や息切れ、不眠症や食欲減退、頭痛や腹痛、身体のだるさなど、人により様々な症状が現れます。診断方法は大症状や小症状などといった言葉を使い、問診となります。

主な症状

起立性調節障害は、自律神経失調症の一つで、立ちくらみが主な症状です。立ちくらみ・めまいを起こしやすい、経っていると気持ち悪くなる、酷いと倒れる、入浴時・嫌なことを見聞きすると気持ち悪くなる、少し動くと動悸・息切れがする、朝なかなか起きれず、午前中調子が悪いことが重症です。顔色が白い、食欲不振、強い腹痛、疲れやすい、頭痛、乗り物酔いも軽いものではありますが、病気の特徴です。

主な原因

起立性調節障害は自律神経の乱れが原因の一つです。そのため、夜更かしや朝寝坊、朝食を抜くといった不規則で不健康な生活は危険です。規則正しい生活を心がけましょう。遺伝的な要素も強いので、特に母親が同じような経験をしているのであれば注意が必要です。また、平衡感覚を司る三半規管が鍛えられていないことも影響します。外で運動する機会が少なく、平衡感覚が弱い子どもが発症するケースも目立っています。

主な検査と診断

起立性調節障害の検査方法は、主に血圧や脈拍を計測することで診断されています。以前までは、シエロング検査と呼ばれている方法が使用されてきましたが、最近では非観血的連続血圧測定装置と呼ばれる機会が使用されるようになり、より的確な検査が可能になっています。また、このような装置が無い場合でも普段の生活態度の変化などを注意深く観察していれば、その症状からある程度判断することは可能です。

主な治療方法

起立性調節障害に罹った場合における治療法と言うのは、身体だけではなく精神的な治療も必要になります。身体的治療としては、体を動かし運動をすることで自律神経の調節を回復させます。また、加圧式腹部バンドなどを使うことで血液貯留を防いで症状を軽減させます。その他には、昇圧剤を使用したり漢方薬も用いられることがあります。ストレスが病気の原因ともなるので心のケアも有効です。