やけど ヤケド

初診に適した診療科目

やけどはどんな病気?

やけどとはお湯や油などの熱や化学薬品、放射能などが原因で主に皮膚に生じる局所的な損傷です。人間の皮膚は45度以上の温度で熱傷になるため、45度の場合は約1時間、70度の場合はおよそ1秒で皮膚組織の破壊が始まります。低温であっても、長時間皮膚と接触することで発症することもあります。接触部の温度が44度だと約6~10時間で皮膚組織が破壊されるので、電気ストーブや電気毛布での発症も多くなっています。

主な症状

やけどの症状は、皮膚に熱いお湯や汁物をこぼしたときに皮膚が赤くなり、腫れや痛みを伴うのですが、数日で治るものですが、皮膚の熱傷を負った部分が広くなったりしますと、水泡が皮膚に出てきます。更に、この傷から水泡を破ったり感染を起こしますと治りにくくなり、ケロイドのような隆起して盛り上がった傷跡になり、皮膚が硬くなってしまいます。

主な原因

一口に「やけどした」といってもさまざまな原因が考えられます。まず、熱湯や炎に触れることで皮膚の表面がただれてしまうのが一般的です。また冬場などに特有なものでは、ゆたんぽやカイロに長時間触れることで、皮膚の深層までに炎症が侵食してしまうのもあります。また、氷や何か冷たいものに長時間触れることでも、皮膚の炎症を引き起こします。

主な検査と診断

検査方法としては、人間の皮膚に対するやけどの深さや割合で重症の度合いを判別します。検査をする病院は皮膚科にて行われます。割合に関しては、3割以上がおかされていると重症になります。深さに対しては、人間の皮膚の表面だけの部分だけでおかされている症状から、人間の皮膚の深部までおかされている症状まであって、皮膚が壊死を起こしていれば重症です。

主な治療方法

やけどをしてしまったとき、まず第一に冷やしてください。流水や氷で患部をとにかく冷やします。冷たくて感覚がなくなるほど冷やすことで、跡が残りにくく傷も深くならずに済む効果があるのです。その後の治療法としては、ワセリンをラップに塗り、患部へ当てるだけ。直接ワセリンを患部に塗ると痛いのでラップに塗ることがポイントです。しばらく置いて剥がした後はぬるま湯で浸出液を優しく洗い落としましょう。