汗疱上白癬 カンポウジョウシラクモ

初診に適した診療科目

汗疱上白癬はどんな病気?

汗疱上白癬とはいわゆる水虫のことで、白癬菌が足に感染して小水疱やただれを生じ、かゆみや痛みを引き起こす病気です。汗疱という病気に症状が似ているのでこう呼ばれますが、こちらは菌が原因であることが大きな違いです。治療方法は薬の塗布や内服、そして皮膚を清潔・乾燥状態に保つことが大切です。治ったように見えても菌を絶やすためしばらくは治療を続ける必要があります。

主な症状

汗疱上白癬とはいわゆる水虫のことであり、白癬菌が寄生して起きる皮膚病の一種です。白癬菌はカビの一種で足の角質層に侵入することで発症します。症状としての白癬はかゆみを伴わない場合も有り、足の裏や指の間から広がり長い年月をかけて拡大します。指間型の白癬は皮膚がふやけた様な状態になりかゆみを起こす場合があり、爪白癬は爪が黄色に変色を起こします。

主な原因

汗疱上白癬のおもな原因は白癬菌というカビの一種で感染することで症状が現れます。白癬菌は高温多湿の場所に多く存在しており風呂場等のマット類、スリッパ、床などに多く生息しています。とくにホテルや旅館など不特定多数の人が利用する施設などでは感染する確率が高いといわれています。カビが原因であることから特別な薬剤などで処置する必要がある。

主な検査と診断

汗疱上白癬の検査方法は、水疱部の皮膚の落屑、爪、髪の毛などを水酸化カリウムで溶かし、それを顕微鏡で観察するKOH直接鏡検法が一般的です。これらはケラチンが含まれており、固く丈夫であるため、高濃度の水酸化カリウムを使用します。組織を完全に溶かすことで、糸状菌の観察を容易にします。ときには観察時に発見した糸状菌の培養も行います。

主な治療方法

汗疱上白癬の基本となる治療法は、外用薬を定期的に塗布する事になります。この汗疱上白癬という疾患の治療では、外用薬の塗布は入浴後が効果的で、この治療を数か月継続することで症状を緩和することができます。又、この疾患を再発させないためには、数か月単位で外用薬を塗布する事に加え、経口の薬剤を服用することで、より大きな効果を得る事が出来ます。