三肢まひ

初診に適した診療科目

三肢まひはどんな病気?

三肢まひ(triplegia)とは脳性まひの障害範囲の種類の一つです。脳性まひを解剖学的な障害範囲で分類した際に、両下肢と片側上肢に障害が出た場合、三肢まひに分類されます。その他の分類は、単まひ、片まひ、四肢まひ、両まひがあります。尚、脳性まひの原因として、妊娠中の母親の病気(妊娠中毒、風疹等)、切迫流産、仮死出産、未熟児、髄膜炎などが挙げられる。

主な症状

三肢まひの症状とは、体が自分の思い通りに動かない、スムーズに動くことができない、体を動かすとバランスが崩れるなどといった麻痺の症状が、身体の左右の手、左右の足のうち、3つに現れます。また、指を伸ばそうとすると思いがけない方向に伸びる、筋肉がゆるみハリがなくなるなどの症状が同時に現れることもあります。麻痺は脳の運動中枢が傷害を受けることで起こるので、言語障害を伴うこともあります。

主な原因

三肢まひとは手足が麻痺して思うように動かすことができなくなることであり、その原因としては脊髄の損傷によるのです。脊髄の損傷でも殆どが、15歳以上になった際にオートバイクやスポーツで転倒し脊髄を損傷することによって発症している例が殆どなのです。ステロイドの投与で神経が一部よくなることはありますが根治療は今のところ無いのです。

主な検査と診断

三肢まひの検査方法は、神経学的検査と画像検査により行われます。基本的な神経学的検査を行ったのちに、脊髄麻痺の高位と麻痺の段階を診断します。意識のレベル、近く検査、四肢の筋力検査などを総合的に検査します。画像検査は脊椎部のレントゲン撮影が基本です。レントゲン撮影によっても診断が難しい場合、MRI検査によて詳細な原因を調べ診断を行います。

主な治療方法

三肢まひなどの脳性まひの治療法については、専門施設での早期リハビリがあります。具体的には、本人の持っている能力を活かし、指圧を用いた体操が主となるボイタ法や道具を用いて楽しく行うことを目的としたボバース法などが挙げられます。現在の医療技術で病気を完全に治すことはできないため、定期的に治療と訓練を行っていく必要があります。