まひ性貝毒

まひ性貝毒はどんな病気?

まひ性貝毒とは自然毒の一種です。まひ性・神経性・下痢性・記憶喪失性・などに分類されます。二枚貝などが毒を産生するプランクトンを餌として食べることにより毒を持つ自然毒の一種です。アサリ・カキ・ムラサキガイ・ホタテガイなどで検出されます。貝毒原因プランクトンが海中からいなくなるとやがて無毒になります。貝からは毒が排出されるためです。種類によって毒が抜ける早さは異なります。

主な症状

まひ性貝毒の症状は、原因となる貝を食べたあと30分ほどで、舌やくちびる、顔面までもが痺れてきます。そしてそれはやがて全身に広がり、重症になってしまうと体が動かない状態になってしまいます。そして最悪の場合は12時間以内に呼吸困難を引き起こし、死亡してしまうことがあります。ですが12時間を超えることができれば回復に向かいます。

主な原因

日本沿岸で発生するまひ性貝毒の原因となっているプランクトンは主に4種類です。タマレンセ、カテネラ、タミヤバニチ、カテナータムというプランクトンです。地域や季節などにより発生するプランクトンは異なりますが、まれにこれらが同時に混同して起こることもある。ホタテやカキが餌としてこれらのプランクトンを食べ、それらを人が食べることで貝毒を引き起こす。

主な検査と診断

まひ性貝毒とは、ホタテ、アサリ、カキ、ムラサキガイなどに毒成分が蓄積されることによっておきます。食用でよく食べられるホタテガイも夏場に毒化することで知られています。この貝毒の検査方法ですが、貝の細胞を摂取してマウスにたべさせることで毒性の検査を行ないます。この毒は、加熱しても分解しないのでそのまま食べると呼吸困難になります。

主な治療方法

まひ性貝毒は、まだ治療法は開発されておらず、対症療法のみとなっています。また加熱することで無毒化することはなく、フグの毒に匹敵するほどで、最悪の場合死にいたります。時間とともに毒が排泄されるので、排泄されるまでの人工呼吸が重要になります。他にも胃洗浄、点滴があります。12時間を越えると、回復に向かいます。回復すれば後遺症は残りません。

まひ性貝毒の初診に適した診療科目