内頸動脈閉塞 ナイケイドウミャクヘイソク

初診に適した診療科目

内頸動脈閉塞はどんな病気?

内頸動脈閉塞とは、内頚動脈狭窄症とも呼ばれ、左右に2本ずつある頚動脈の内側(内頚動脈)に動脈硬化が起こり、その狭窄部に於ける血栓が剥がれて脳に及んだ場合は脳梗塞を、また狭窄で脳への血流が不足する事に因って麻痺や言語障害・知覚障害を引き起こす病気です。診断はエコーやCT、MRIに依って調べる事が出来、治療は投薬や外科的治療、生活習慣のコントロール等で改善する事が出来ます。

主な症状

内頸動脈閉塞は、内頸動脈が細くなったところに血栓ができ、血栓がはがれて脳に流れてしまったり、血流が悪くなったりすることによって、脳に影響を及ぼし、症状が現れます。主な症状は、半身の運動障害や知覚障害、言語障害、顔面下半分の麻痺があります。また、血栓が内頸動脈から分かれる眼動脈に流れると、患部側と同じ片方の眼の視力低下につながることもあります。

主な原因

内頸動脈閉塞は心臓から脳へ血流を運ぶという非常に重要な血管である頸部の頸動脈分岐部が動脈硬化性粥状変化で血管が狭くなること、詰まってしまうことが原因として挙げられます。今までは欧米人に多い病気だとされてきていました。しかしながら、日本人の食生活がファーストフードなどにより欧米化していくことにより増加傾向にあるようです。

主な検査と診断

主な内頸動脈閉塞の検査方法は、頸動脈の状態を把握する為に複数の手法が活用されています。この疾患では、大脳に血流を送る内頸の動脈と頭皮に血液を送る外頸のが動脈硬化により細くなることから、CT画像での診断やMRIでの検査が必要で、これらの画像を分析して脳梗塞や頸動脈の状態を調べることになります。同時に、脳血管の造影や脳血流の測定も行い検査をします。

主な治療方法

内頸動脈閉塞の治療法としては、内頚動脈の閉塞部を血管内からバルーンで拡張し金属製のステントを挿入する方法が有ります。通常は足の付け根部分の動脈からカテーテルを挿入します。ステントによる拡張時壊れた動脈硬化の破片が脳血管内に散布しない様にフィルターを利用しブロックをかけながら行います。動脈が充分に拡張した事を確認後フィルターやカテーテルを回収します。