急性水腫 キュウセイスイシュ

初診に適した診療科目

急性水腫はどんな病気?

急性水腫とは、円錐角膜という眼の病気に現れる症状のことで、角膜の突出が強くなり角膜の内側にあるデスメ膜という層が破裂し、角膜内に水が溜まり角膜が白濁する状態を指します。不快感と流涙感を伴い、著しく視力が低下しますが、6~10週間で修復するので保存的治療を行ないます。原因は不明ですが、眼をこすったりアトピーが関係すると考えられています。

主な症状

急性水腫の症状として、角膜が前のほうに飛び出てしまい、その影響で歪んでしまうために結果として乱視となり視力が低下していきます。また角膜の中のデスメ膜というものが、内側から破裂していき、角膜の中に突然体液が少しずつたまっていき、白く濁ってしまいます。これにより、乱視の症状がさらに悪化していきます。この状態になると視力がさらに悪くなります。

主な原因

急性水腫の原因は今現在十分に解明されてはいないです。しかしながら、遺伝子的な要因があることは確かです。また、この病気とアトピー性皮膚炎を併発しているケースが多いことから、眼をこするなどのアトピー性皮膚炎によってもたらされる外部的な症状も原因になっているのではないかといわれています。この病気は、遺伝子的な要因と外部的な要因によってもたらされるものなのです。

主な検査と診断

円錐角膜で急性水腫の症状かどうかの検査方法として、軽症の人の場合は、角膜の表面の形を解析するフォトケラトスコープやビデオケラトスコープといった特殊な装置による検査があります。パキメーターという角膜の厚みを図る検査も有用で診断をする際に使われることがあります。進行したものの場合は、細隙灯顕微鏡検査をすれば、すぐに診断がつきます。

主な治療方法

急性水腫の基本的な治療法は、コンタクトレンズの装用を控えて病状の経過を観察します。この急性水腫の症状が強く、角膜に極度のにごりがある場合でも、通常は角膜移植の手術をする必要はありません。しかしながら、コンタクトレンズをした際に、異物感が非常に強く、装着の際にトラブルが多いような場合には、角膜移植の手術を行うことになります。