外眼筋炎

初診に適した診療科目

外眼筋炎はどんな病気?

外眼筋とは眼球を動かす筋肉のことです。左右の眼球に外眼筋がそれぞれ6本ついています。この筋肉に炎症を起こすことが外眼筋炎といいます。この病気にかかると、外眼筋の伸びが悪くなるため、眼球の動きが制限されものが二重に見えるようになります。ものが二重に見えるなど普段と違う兆候があれば、眼科を受診しCTかMRIで外眼筋に肥厚があるか確認する検査をします。

主な症状

外眼筋炎を患うと、眼球を動かす上直筋、下直筋、内直筋、外直筋、上斜筋、下斜筋という6種類左右12本の筋肉の動きが制限されます。普段はいつも一緒に動く左右の目が協調して動くことができなくなり、物が二重になって見えてしまう複視という症状のような眼球運動障害が起きてしまいます。また、眼痛や頭痛、視力低下が起こることもあります。

主な原因

外眼筋炎の原因は、主に眼球の他疾患が複合してこの症状が現れることが多く、単体では発症しにくいのが特徴です。日頃眼を酷使している仕事を行っている方や、遺伝的に眼が弱い方に多く見られ、眼球の筋肉が延焼してしまうことが一番の要因になります。また、眼以外にも副鼻腔が要因になっている可能性も高く、移転して他の疾患へ影響を与えることも確認されています。

主な検査と診断

外眼筋炎の検査方法は、問診によるものの見え方の確認と、外眼筋の画像診断があります。問診では、この疾患特有の、ものが2重に見える症状、複眼の有無を確認します。複眼がある場合には、眼窩のCTやMRIによる画像診断を行います。眼球に付着している外眼筋に肥厚が見られるかを確認します。甲状腺の疾患でも同様の症状がみられるので、区別するための検査を行います。

主な治療方法

外眼筋炎の治療法としてあげられるものは、現在ステロイドか放射線治療しかありません。ステロイド(プレドニン)の経口治療が多いでしょう。副作用があり、身体にいい訳ではないが、再発は抑えることができます。4錠飲んでいたら再発しないでいられますが、3錠から減らすに連れて再発の可能性は高まっていきます。他に免疫抑制剤を使う方法もありますが、こちらはあまり治療効果があがっていないというデータがあります。