淋菌性頸管炎

初診に適した診療科目

淋菌性頸管炎はどんな病気?

淋菌性頸管炎とは、女性が性行為などから淋病にかかり、淋菌が子宮頚管に炎症を起こす病気です。淋菌は喉にも感染するため、男性側の喉に淋菌が感染している場合、女性側に性器を介さずともオーラルセックスで感染することもあるので注意が必要です。感染すると発熱などの症状が出る場合もありますが、無症状のことも多く、放っておくと、将来不妊症の原因にもなり得ます。

主な症状

淋菌性頸管炎は、無症状のこともありますが、身体のだるさや発熱といった症状が出てくることも多くあります。また、おりものを注意して見てみると、急に量が増えてきたり、色は濃い黄色で、ぐちゃぐちゃとした膿状になっていたりします。症状が進んでくると、慢性的な腹痛を起こしたり、性交痛を起こし、放っておくと不妊症になる恐れがあります。

主な原因

淋菌性頸管炎は、淋菌に感染している相手とコンドームを付けずに性交することが原因で感染します。淋菌は温度が高くても低くても生存できないので、直接の性器同士の接触を介さずに、銭湯の椅子や、感染者の使用したタオルの使用などの、間接的な接触が原因となって感染することはごく稀ですが、喉に淋菌が感染している相手に性器を舐められることが感染原因になることはよくあります。

主な検査と診断

淋菌性頸管炎の検査を行うには、子宮頸管内の粘液物を採取する必要があります。検査方法としては、まず、膣内に子宮頸管内の粘液物を絡め採るための綿棒上の物質を入れ、子宮頸管から分泌されている粘液を採取します。これを培養にかけて、淋菌の存在を確認することで、子宮頸管炎が淋菌によって引き起こされたものであると診断されます。また、血液検査をすることでも、淋菌性頸管炎を判断することが可能です。

主な治療方法

淋菌性頸管炎に用いられる治療法は、抗生物質の膣剤を注射により投与する方法と、内服による抗生物質および炎症を抑える消炎剤の服用が行われます。炎症が拡大し痛みが腹部にまで及ぶ場合には、入院による薬剤点滴療法が行われることもあります。いずれも十分な安静を心がけることと、主な原因となる性交渉について、治療中の自粛が指導されます。