クラミジア感染症
クラミジア感染症はどんな病気?
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスによっておこり、最も感染する頻度が高い性感染症になります。男性では尿道炎、女性では膣炎のような症状が出ることがありますが、自覚症状が出ない場合も多く、進行すると精巣上体炎や卵管炎、子宮頚管炎など、不妊症の原因となることがありますので、定期的な検査や早目の受診が大切です。
主な症状
クラミジア感染症は、ほとんど症状が見られないこともあり、感染に気が付かない場合が多くあります。男性の感染時に尿道から透明な膿が出るなどが見られることがあります。
女性はおりものの増加がみられ、水っぽくなったり血が混ざる場合もあります。
淋病と症状が似ていますが、淋病の方が症状が強く出る傾向にあります。 喉(のど)に感染する咽頭クラミジアでは、無症状がないことも少なくありませんが、喉の違和感や痛みを感じることもあります。
主な原因
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという病原体が原因となり引き起こされる日本でも患者数の多い性感染症です。主にクラミジアに感染している感染者との性行為による粘液接触により引き起こされることが多いです。
目立った自覚症状がなく気づかない場合が多いため、男性、女性かかわらず、特に心当たりがない、誰から感染したかわからないケースも少なくなく、人から人へ感染することが多い病気です。
主な検査と診断
クラミジアの診断は、PCR検査によりおこないます。女性の場合は、子宮の入り口の粘膜を綿棒で擦ります。男性の場合は、尿を採取します。主な治療方法
治療法としましては、この感染症に有効な抗生物質を1日~7日くらい飲むことです。症状が重い場合には、点滴を行うこともあります。治療期間が長引くこともありますが、治療後、検査が陰性となっていれば、完治になります。