ヒトアジュバント病 ヒトアジュバントビョウ

初診に適した診療科目

ヒトアジュバント病はどんな病気?

ヒトアジュバント病は、美容整形などの治療で体の中に入れたシリコンなどの異物が原因で、10年などの時間を経てから発症するといわれています。関節や筋肉の痛み、発熱などが起こります。また、人によっては膠原病のように全身の血管や皮膚に症状が出て、湿疹が出る人もいます。治療法は、シリコンなどの異物を手術で取り出すことです。ほとんどの人がそれでよくなります。

主な症状

ヒトアジュバント病になると、熱が出て、関節や筋肉に炎症したときのような痛みを感じるようになります。患者によっては、一時的な血行障害であるレイノー病にかかり、指先の色が変化してしまうなど、一見膠原病のような症状が出てくる方もいます。ほかにも顔や身体に紅斑が出たり、シリコン注入をした女性ならば乳房が不自然に硬化したりもします。

主な原因

ヒトアジュバント病が引き起こされる原因としては、豊胸手術や隆鼻のための手術を行う際に注入されるシリコンなどの異物の存在が挙げられています。シリコンなどにみられるような異物により、体内に異常をきたすこと可能性が高く、それに伴って発症するケースが多く見受けられています。症状が重篤化の傾向を示す要因ともなることが考えられています。

主な検査と診断

ヒトアジュバント病の検査方法としては、多くの場合は画像診断の方法がとられています。レントゲン写真などを撮影することで、患部の状況や症状の程度などを確認、判断することが可能となっています。また、患部がシリコンなどの異物に圧迫されているかどうかや、圧迫されている場合はどの程度圧迫されているかに関しての検査を行う場合もあります。

主な治療方法

ヒトアジュバント病の治療法としては、体内に挿入されていた異物を取り除くことが挙げられます。そのことによって大抵の場合には回復し、治療を終えることになります。しかし異物除去によって回復しない場合には、複腎皮質ステロイド薬による治療も行っていくことになり、少し長引きます。それでも回復が見込まれない場合には、高圧薬の使用も考えられます。