テタニー テタニー

初診に適した診療科目

テタニーはどんな病気?

テタニーとは、手足などの痺れが発作的に起きる症状です。
血液中のカルシウムやマグネシウムの減少によって起こり、副甲状腺ホルモンの分泌や作用が低下する、副甲状腺機能低下症によって引き起こされることもあります。
痛みを伴う筋肉の痙攣で、両手指・両足のしびれ、顔のひきつれや手指やくちびるの周囲のいびれが現れることもあります。
テタニー発作発生時は、痙攣により舌をかまないよう注意することが大切です。

主な症状

テタニーの症状があらわれると、手指や唇を中心とした、顔面や身体に痺れが出始め、手足が酷く強張って引き攣り、てんかん発作のように全身の筋肉がけいれんを起こし始めます。
これには痛みも伴い、ショックで意識を失うケースもあるほどです。
また、それだけではなく、精神的に不安定になり、興奮と不安を繰り返すという症状も出てきます。

主な原因

テタニーは血中のカルシウムが低下した時に起こります。カルシウム不足はいろいろな疾患によって誘発されます。
例えば、甲状腺の周囲に存在する副甲状腺の機能低下、甲状腺切除の時に副甲状腺も一緒に取り除いてしまった時、ビタミンBの欠乏、カルシウムの摂取不足、尿毒症などが原因で起こります。
しかしまれに血中のカルシウムの低下を伴わない、突発性のテタニー発作が起こる場合もあります。

主な検査と診断

テタニーは副甲状腺機能低下症により引き起こされるけいれん症状であるため、副甲状腺機能低下症の検査方法により検査します。簡単な検査方法としては、上腕を圧迫して3分以内に手指にこわばりが現れれば副甲状腺機能低下症が疑われます。
他には、血液検査でカルシウム濃度が低下し、かつ、リン濃度が上昇していればほぼ確実に副甲状腺機能低下症といえます。

主な治療方法

テタニーの基本となる治療法は薬物療法です。この疾患の治療ではビタミン製剤を内服し、体内でのホルモンを活性化させます。又、この薬剤で血中のカルシウムの濃度を維持し、この疾患に特有の低カルシウム血症による発作やしびれをなくすことができるようになるのです。
このビタミンを内服している患者さんの場合は、尿のカルシウムが増えやすくなる傾向があるために、経過の観察が必要です。