急性散在性脳脊髄炎はどんな病気?

急性散在性脳脊髄炎とは、ウィルスの感染の後やワクチン摂取の後などに起きる、アレルギー性の脱髄症状です。原因はウィルス感染やワクチンの副反応であると考えられます。主な症状としては、発症後すぐに発熱があり、加えて全身のだるさ、頭痛や吐き気、そのご神経症が見られます。重症である場合は、意識不明となる場合もあるため注意が必要です。

急性散在性脳脊髄炎の主な症状は?

急性散在性脳脊髄炎の症状は、まずはウイルス感染から数週間後に、通常の風邪のような発熱や頭痛、倦怠感から始まり、その後からは四股麻痺や運動失調などの神経的な部分を中心に現れてきます。さらに、重症例としては昏睡や意識障害、痙攣なども引き起こすこともあり、これらの状態が加速して最悪の場合数日で不幸なケースになる場合もあります。

急性散在性脳脊髄炎の主な原因は?

急性散在性脳脊髄炎は、水ぼうそう、風疹、おたふくかぜ、伝染性単核症などのウイルス感染にかかった後や稀ではありますがインフルエンザ、ポリオ、破傷風の予防接種を受けた後に発症します。原因が分からないものもありますが、これらの予防接種や感染症に対する脳脊髄などの中枢神経のアレルギー反応による脱髄性の炎症が起こると考えられています。

急性散在性脳脊髄炎の主な検査と診断方法は?

急性散在性脳脊髄炎の検査方法としては、血液検査を行い白血球の増加や赤沈の亢進を確認します。又、この病気の検査では、髄液の検査も行われ、リンパ球の細胞の数の増加を測定したり、蛋白の増加を測定して検査を行います。又、CT撮影による検査で大脳白質に低吸収域が確認できるケースもある為に、CTによる検査が用いられます。更に、MRIの検査ではその精密度は高く、より詳細な症状の確認が行えます。

急性散在性脳脊髄炎の主な治療方法は?

急性散在性脳脊髄炎の治療法は、重症の場合、水溶性ステロイドパルス療法が第一選択です。点滴静注を一日一回三日間ほど行い、三、四日ほど様子を見ます。症状に改善がみられないと、これを一、二回繰り返します。必要があるならば、プレドニゾロンの内服に切り替えて行きます。また、神経障害に対するリハビリテーションも行っていく必要があります。

急性散在性脳脊髄炎の初診に適した診療科目