外耳道閉鎖症 ガイジドウヘイサショウ

初診に適した診療科目

外耳道閉鎖症はどんな病気?

外耳道閉鎖症とは、耳の穴が塞がっている状態の病気です。まず生まれつき耳の穴が塞がっている状態で産まれてくる場合もありますし、今まで異常がなかったのに、耳の炎症や火傷、外部から慢性的に圧力がかかった場合により、皮膚が異常増殖して耳の穴を塞いでしまう事もあります。耳の穴が塞がる事により耳が聞こえ辛くなり、生活にも異常をきたします。

主な症状

外耳道閉鎖症によってもたらされる症状は、ただ耳の穴がふさがるだけではないです。外耳道がふさがることで、難聴になってしまうのです。先天性の場合であっても、片側のみでありもう一方が正常であると確認されれば、言語発達への心配は不要です。しかし両側がこの病気であった場合は、言語発達やコミュニケーションに障害がおこります。そのため、できるだけ早く骨導補聴器を使用し、手術を検討する必要があります。

主な原因

外耳道閉鎖症の原因は、先天性のものと後天性のものに分けられます。先天性の場合は、妊娠初期に外耳道のもとになる組織が管腔化する際に何らかの異常をきたすことによって起こります。後天性の要因は様々で、外傷・外部からの慢性的な刺激(例えば冷たい波を浴び続けることの多いサーファーなど)・外耳や中字の慢性炎症性疾患・中耳手術後の感染などが挙げられます。

主な検査と診断

外耳道閉鎖症の検査方法としましては、まずは視診で行うことが基本となっています。視診でも分かりやすい病気となっています。しかし、しっかりとした検査も行う必要がありますし、状態を把握する必要がありますので、X線で検査をする必要もあります。その他の方法としては、CTスキャンや断層X線でも検査することが出来るようになっています。

主な治療方法

外耳道閉鎖症の治療法は、中耳の奇形がない場合は外耳の手術を行います。骨を削り外耳道を作り、大腿部からとった皮膚をそこに移植して外耳道の壁面をカバーします。先天性の場合は、耳介の奇形のあることが多いので、耳介を形成してから外耳道を形成する方が良いとされています。中耳の奇形が見られる場合は、外耳道形成だけではなく鼓室の形成が必要になることもあります。