上咽頭がん

初診に適した診療科目

上咽頭がんはどんな病気?

上咽頭がんというのは上咽頭の疾患の中ではよくあるものです。症状としては鼻、耳、脳神経、喉などでそれぞれ鼻づまりや鼻血、耳が聞こえにくくなる、目が見えにくくなる、リンパ節がはれるといったものです。観察が難しい場所ですから、早期発見は困難で上記の症状が続く場合は、受診することをおすすめします。最近では効果的な治療が発見され、生存率は年々上がっているようです。

主な症状

上咽頭がんに特異的にみられる症状というのはいくつかあります。その詳細な発生場所によって若干の違いが見られますが、喉の違和感や異物感などがもっとも一般的に観察される現象です。このほかにも、その他の多くのがんに見られるように、痛みや発熱、けん怠感などが見受けられるケースもあります。また、発声や嚥下に障害がみられるような場合もあります。

主な原因

上咽頭がんが起こる原因は、まだはっきりしたことがわかっていませんが、エプスタイン・バー・ウイルス(EBウイルス)というウイルスによるものと言われています。EBウイルスはヘルペスウイルスの一種であり、人間は咽頭内に普段から保有しています。通常では免疫により気にすることのないウイルスですが何かの異常によってこのがんを引き起こすとされています。

主な検査と診断

上咽頭がんの検査方法には次に述べるものがあります。鼻咽腔ファイバースコープと呼ばれる内視鏡を使った肉眼によるがんの観察。MRIやCTを使っての浸潤の有無のや周辺組織への腫瘍の広がりの確認。また、この病気の場合、がん組織の周辺にのみ転移することはなく、離れた場所にも転移していくため他の部位への転移を確認するために肺CTやポジトロン放出断層撮影がおこなわれます。

主な治療方法

上咽頭がんとは咽頭の上部にできるがんのことです。この部分にがんができますと声が出せなくなるなどの障害が出るようになります。したがってこのがんの治療法としては、温存療法を第一に取りますので抗がん剤治療と放射線治療を組み合わせた治療をメインに行なうことが多いのです。それでも治療効果が上がらない場合に外科的手術を選択肢ます。