無呼吸発作

初診に適した診療科目

無呼吸発作はどんな病気?

無呼吸発作は、呼吸の停止が20秒間以上続く、または呼吸の停止が20秒に満たなくても1分間に100以下の徐脈かチアノーゼを起こす病気です。この病気には原発性のものと二次性のものがあります。原発性はもととなる疾患が見られない未熟児に見られ、二次性では中枢神経や呼吸器系、循環器系、消化器系、血液などにもととなる疾患があった上で認められます。

主な症状

無呼吸発作は、基礎疾患のない未熟児、早産児、低体重出生児に多く見られます。特に、極端な早産の場合、頻度や重症度が増します。症状としては、20秒以上呼吸をしなかったり、心拍数が1分間に100未満となり、脈が遅くなったりします。また、顔色や皮膚の色が悪くなるチアノーゼを起こすこともあります。重度のものであれば、発達障害や脳障害を起こす危険性があります。

主な原因

無呼吸発作が引き起こされる原因には様々なものがあります。主のものとしては、感染症に罹患することで発作が引き起こされるケースが目立っています。抵抗力がまだ弱い乳幼児はこのような理由で発作を起こすことが多く、典型的な病因として挙げられています。また、気道が狭くなることで呼吸が難しくなって発作の理由となるケースも存在しています。

主な検査と診断

無呼吸発作の検査方法は終夜睡眠ポリグラフ検査で行われることが多く、検査のスタンダードになっています。終夜睡眠ポリグラフ検査は睡眠時に脳波を始めとして筋電図から眼球運動も記録します。ポリグラフに無呼吸状態や低呼吸状態が1時間以内に5回以上あると診断が確定します。睡眠中に検査できるので社会人でも仕事を休まなくても検査できます。

主な治療方法

無呼吸発作は成熟するにつれて基本的には改善するので、治療法というのは重い障害を残さないように予防していくということです。直接刺激を与えて自発呼吸を促す方法や、酸素投与、輸血、薬物投与、保育器の温度を下げるなどの多くのやり方があります。バッグとマスクを使って蘇生処置を行う場合もあり、症状が重い場合は一時的に人工換気を利用していくことも考えられます。