急性壊死性潰瘍性歯肉炎

初診に適した診療科目

急性壊死性潰瘍性歯肉炎はどんな病気?

急性壊死性潰瘍性歯肉炎とは、急激に発症する、歯肉の壊死を伴う歯肉炎です。原因ははっきりとは解明されていませんが、喫煙やストレス、栄養障害などと言われています。症状としては、急激に歯間の歯肉が赤く腫れ、痛みもでてきて、しばらくすると、潰瘍ができます。軽症だと数日で治りますが、重症だと周囲組織にまで影響が出ます。発症したら、口内を清潔に保つことが重要です。

主な症状

急性壊死性潰瘍性歯肉炎は、感冒様症状に続いて歯肉が赤く腫れ、乳頭の頂部や歯肉辺縁に潰瘍が現れます。潰瘍は偽膜があり、痛みを伴います。また触れると強く痛み、出血もしやすくなっています。潰瘍の大きさは2~4ミリ程度です。10日ほどで潰瘍は治る傾向にありますが、まれに大きくなり、急性壊死性潰瘍性口内炎を発症する場合があります。

主な原因

急性壊死性潰瘍性歯肉炎の原因は、正式には未だ判明していません。しかし、食べ物や飲み物により起こるプラークや、乱れた生活習慣、食生活による栄養障害、日常生活や仕事などによる多大な精神的ストレス、煙草の吸いすぎなどの状況から、この病気にかかる確立が上がっているのではないかと考えられています。他にも口腔からの感染症なども考えられます。

主な検査と診断

急性壊死性潰瘍性歯肉炎の検査方法としては、歯科医の所見が主な方法となります。この疾患では歯肉がはれ、歯間乳頭が破壊されてしまうために、この症状の有無を確認する事が重要になります。又、この部位に潰瘍が形成されている場合では、白血球、赤血球、壊死組織などの偽膜で覆われるので、この症状を確認する事も重要になります。そして、この疾患では病変が歯間乳頭で陥没するので、この疾患の検査の指標として用いられます。

主な治療方法

急性壊死性潰瘍性歯肉炎の治療法は、洗口剤やうがいで口内を清潔に保つことが第一です。可能であれば歯ブラシでしっかり磨くことが良いのですが、炎症をおこしている歯肉にあたると痛むので気をつけて磨きます。綿棒やガーゼで歯の面についた汚れをとることも有効です。また、急性症状緩和のために抗生剤や鎮痛剤を服用してから通常の歯周治療にはいります。