若年性ポリープ ジャクネンセイポリープ

初診に適した診療科目

若年性ポリープはどんな病気?

子どもや若い人に発症するポリープを、若年性ポリープといいます。この病気は、小腸、結腸、直腸などの消化器系の粘膜に隆起状のものができることが多いですが、単発性のものならばそこから癌化することはほぼありません。一番の原因としては、糞便の粘膜に対する刺激だと考えられています。脂肪分の多い食事や偏った食事など、食物繊維の摂取量が低いと腸の活動が鈍くなるので注意が必要です。

主な症状

若年性ポリープは、小さなポリープの場合、自覚症状はあまりありませんが、大きなポリープの場合、下痢、腹痛が繰り返し起こり、鮮血の下血・血便があります。ポリープの出来る場所や大きさによって、便に鮮血が付着する場合と、肉眼では判断できない便潜血のどちらかとなります。便潜血の場合は検査にて判明します。ときに、肛門からポリープが出てくる場合もあります。

主な原因

若年性ポリープの主な原因は、食生活の偏りにあります。現代人の食生活は、特に若者ほど脂肪分の高い食事が多く、野菜などの繊維質をあまりとりたがらない傾向にあります。このような生活を続けると、食物繊維の不足により腸の動きが弱くなります。これが慢性化することにより、糞便が腸の粘膜を刺激しポリープができやすくなると考えられます。

主な検査と診断

若年性ポリープの検査方法は、主に内視鏡検査によって発覚する場合が多いです。定期的な健康診断でも予兆が見られる場合もあり、幅広い検査内で弊害が認められる場合があります。多くは、検便などの腸疾患の検査から発覚し、X線を用いての検査や、大腸内視鏡検査を行うことで高い確率で発覚します。また消化器官での発覚する可能性もあり、この場合は気管支の検査によって発覚します。

主な治療方法

腸内各部位に発生する若年性ポリープは大きくなると出血し易い特徴があります。血便等を通じてこれらの症状が現れ気づくケースが多くなっています。これらの治療法は主に内視鏡を用いてポリープの切除を行います。事前にポリープの組織的検査を行う事により良性か悪性に至る可能性があるかを判別します。特にポリープが腺腫である場合はがん化する可能性が高く、必ず切除を行います。