不定愁訴症候群 フテイシュウソショウコウグン

初診に適した診療科目

不定愁訴症候群はどんな病気?

不定愁訴症候群とは、原因不明の体調不良、「医学的に説明できない症状」のことで、自律神経失調症や神経症、心身症のことをいいます。
この病気の症状は肩こり、不眠、頭痛、動機など多種多様です。
様々な要因が考えられますが、はっきりとした原因はまだ明らかになっていません。
幼児期から老年期に至るまで全ての年齢層にみられますが、更年期の女性に比較的多く認められます。

主な症状

不定愁訴症候群の症状は、大きく内分泌系と自律神経系に分かれます。
内分泌系は、生理不順、疲れやすさや冷え性、体重の変化、ふしぶしの痛みなどです。
また自律神経系は、のぼせ、動悸などの血管や心臓を調節している神経に関わるものや頭痛、肩こり、めまいなどがみられます。
いずれにしても、様々なことが組み合わせて出てくることが多いのです。

主な原因

不定愁訴症候群の原因は、ストレスや疲労が考えられます。さまざまな心身症状が不定期にまたは継続して現れるので、検査をしてもその症状を引き起こしている、具体的な要因を特定できない場合があり、ストレスや疲労などの普段の生活や患者の性格が影響していると考えられるケースが多くあります。
しかし、命に係わるがんなどの重大な疾患が潜んでいる場合もあります。

主な検査と診断

不定愁訴症候群の検査は、まずは先生による問診からスタートします。
どのような症状があるかを確認し、それらの症状に内科的な原因がないか病気の有無を検索する必要がありますので、症状に合わせた検査を行います。
その結果、原因となる異常が見つからなければ、不定愁訴症候群と診断されます。
 

主な治療方法

不定愁訴症候群の治療法では、カウンセリングが非常に重要です。患者さんの状態や症状を見極めた上で必要であれば自律神経の乱れを整えるために薬物療法を用います。
また、何が疲労やストレスの原因になっているのかについて患者さん本人がカウンセリングの中で気づき、生活や自己のコントロールのし方を身につけることも重要なポイントになります。