慢性骨髄性白血病 マンセイコツズイセイハッケツビョウ

初診に適した診療科目

慢性骨髄性白血病はどんな病気?

骨髄または抹消血液中の白血球が異常増殖する症状を白血病といいますが、症状の進行速度によって急性と慢性に分類され、白血球の種類により骨髄性とリンパ性に分類されます。白血球の中にあって、ウィルスに対して直接攻撃を仕掛ける顆粒球の異常増殖によって引き起こされるのが慢性骨髄性白血病の特徴ではあるものの、未だその原因が解明されていない難病です。治療法としては、化学療法、放射線療法、骨髄移植が用いられます。

主な症状

慢性骨髄性白血病とは、骨髄で正常な白血球が作られずに異常な白血球が増えてしまっている状態です。症状としては日和見感染にかかりやすかったり、疲れやすいことが上げられます。しかしこの状態でも日和見感染にかかることもなく安定しているのが事が多く見られます。安定しているので当面は大丈夫なのですが慢性期から急性期に移管した時が危ないです。

主な原因

慢性骨髄性白血病は、文字通り、白血病がゆっくり進行して、5,6年後に急性骨髄白血病のように、進行が早くなっていきます。染色体の異常が原因です。それは、染色体の9番目と22番目の一部分が入れ替わり、遺伝子が結合することによって、異常で融合的なたんぱく質のために、白血病細胞が増え続ける状態になるために、この病気にかかることがわかっています。

主な検査と診断

慢性骨髄性白血病の検査方法は、血液と骨髄を調べるための検査が行われます。血液検査から血液中の構成比率などを検査を行い、また血液のサンプルから特定の物質量を測定することで疾患の特徴がわかります。染色体に異常がないか細胞遺伝学的分析も行われます。骨髄や血液、骨の小片を採取することで異常な細胞が無いか生検を行います。遺伝子や染色体の変化を調べる検査も多く用いられます。

主な治療方法

慢性骨髄性白血病の治療法は年齢、状態、病期によって変わってきます。主な治療としては分子標的療法、化学療法、インターフェロン療法、放射線療法、造血幹細胞移植があります。慢性期では、この慢性期を出来るだけ長く持続させるのが目的ですので、分子標的療法、インターフェロン療法、化学治療となります。移行期以降になりますと造血幹細胞移植も視野に入れた治療となってきます。