皮膚糸状菌 ヒフシジョウキン

初診に適した診療科目

皮膚糸状菌はどんな病気?

皮膚糸状菌とは皮膚や爪のケラチンに生じた真菌による感染症のことです。皮膚に寄生する形が糸状にみられることからこの病名がつけられるようになりました 。この病気には白癬、黄癬、渦状癬があります。現在我が国では黄癬と渦状癬は存在しないため、この疾患のことを白癬菌と呼ぶことが一般的になっています。またこの真菌は湿気の多い環境が続くと感染、寄生しやすくなります。

主な症状

皮膚糸状菌症では、動物との過度な触れ合いなどにより、皮膚に真菌(カビ)が移り、皮膚のかゆみ、脱毛、水疱の形成・破れ、フケ等が発生します。水疱が破れたことにより、かさぶたが出来たり、皮膚が厚くなるという皮膚表面に起きる症状が一般的です。また、毛が生える部位に真菌が皮膚の奥に入り込み、腫瘤を形成する深在性のものが発症する場合もあります。

主な原因

皮膚糸状菌の原因は、糸状菌が肌に接触することによって感染し引き起こされるものです。ペットなどを飼っている場合、糸状菌に感染したペットとの接触によって、肌に糸状菌が伝染します。ペットたちは、ストレスなどで抵抗力が落ちている場合に、この糸状菌に感染しやすいです。そのため、こうした身の回りにいる動物たちが病原菌の感染源として存在しています。

主な検査と診断

皮膚糸状菌の検査方法は患部の細胞を採取して顕微鏡で観察し白癬菌がいるか確かめる方法です。白癬菌がいれば確定ですが患者への感染経路を確かめるためにペットの有無も確かめます。顕微鏡を使って白癬菌を確認すると白癬菌の種類も調べます。患部にかさぶたができている場合は、かさぶたの細胞も採取して顕微鏡で観察し白癬菌の有無を調べます。

主な治療方法

皮膚糸状菌の治療法は、皮膚科による投薬が行われます。主に抗真菌薬を処方し継続的に投薬を行う場合があります。また、広範囲にわたって発症している場合や、症状が悪化している場合などは合わせて内服薬も処方される場合があります。また病院で処方される以外にも薬局など市販で薬剤が販売されており、この服用によっても軽度症状ならば改善する可能性があります。