熱帯熱マラリア ネッタイネツマラリア

初診に適した診療科目

熱帯熱マラリアはどんな病気?

熱帯熱マラリアは、単細胞生物であるマラリア原虫を保有しているハマダラカに刺されることによって感染する熱病です。罹患すると死亡率が高いため「悪性マラリア」とも呼ばれています。マラリア原虫は熱帯・亜熱帯に多く分布しており、現在の日本での流行はありませんが、マラリア流行地域からの帰国者で発症する例もみられます。症状として、発熱発作、貧血、脾臓の腫れがあります。

主な症状

熱帯熱マラリアとはマラリア原虫によって引き起こされる感染症のことです。症状としては、40度近い高熱が短期間続き、収まった後に再度繰りかえし高熱がでることで知られています。マラリア原虫は、蚊が媒介しており蚊に刺されることによって体内に侵入してきますのでできるだけ熱帯に行く場合は、蚊に刺されないようにしなければならないのです。

主な原因

熱帯熱マラリアの原因については、まずマラリアに感染したハマダラカが吸血するとき、スポロイドという物質が体内に注入されます。このスポロイドが肝臓に運ばれます。肝細胞内に入ったスポロイドは、分裂体へと発育し、この分裂体が数千のメロゾイトを放出します。これにより肝細胞が破壊され、メロゾイトは血液中にばらまかれます。メロゾイトは、増殖し赤血球を破壊します。これにより高熱を発することになります。

主な検査と診断

熱帯熱マラリアの検査方法とは、まず一般的に血液検査を行います。患者の皮膚から注射器で血液を採取して、採取した血液を顕微鏡でみます。もしマラリアに感染していれば、血液にマラリアが存在しているのを発見する事ができます。 マラリアが発症すると様々な症状が現れますが、インフルエンザにもよく似ており、まず原因を確定するには血液検査が最も有効です。

主な治療方法

熱帯熱マラリアの治療法として、原虫へのワクチンはありませんが、抗マラリア剤はいくつかあるためそれらを使用します。例えば、よく知られたキニーネをはじめ、クロロキン、メリフキン、ファンシダール、プリマキンなどがあります。ただし、比較的副作用が弱いクロロキンを除いていずれも強い副作用があるので使用時は注意しなければいけません。