泉熱 イズミネツ

初診に適した診療科目

泉熱はどんな病気?

泉熱は山の湧水や井戸水などの人間の手によって消毒処理がなされていない生水を飲むことによって感染するもので、原因となるものは偽結核性エルシニア菌です。突然の発熱、発疹、腹痛、嘔吐、下痢の症状が現れて、発熱は短期間に二度起こり、およそ1週間程度継続します。治療は抗菌薬の投与となりますが、腎不全を併発した時には人工透析も行われます。

主な症状

泉熱の症状は、通常の風邪のような熱が発生しますが、非常に高温の熱が発生し40度近くまで上昇する事があります。また、これに伴い悪寒や食欲不振、頭痛や吐き気も並行して現れるようになります。更に、長期に渡り感染すると身体に発疹が発生したり腹痛や下痢、便秘などの腸にも影響を与えます。一度熱が下がってもしばらくは発熱を繰り返すのも特徴です。

主な原因

泉熱を起こす原因は、エルシニア菌の感染です。エルシニア菌に汚染された飲食物を摂取することが、主な感染経路です。エルシニア菌は0~4度の冷蔵庫内でも増殖可能の為、注意が必要です。また、冷蔵だけでなく、冷凍された食品中でも長期にわたって生存が可能ですので、飲食物を摂取する際に十分に加熱をして殺菌したり、料理前や食事前には手をよく洗うなど、衛生管理を徹底することが予防になります。

主な検査と診断

発熱や下痢、腹痛などをおこす泉熱の可能性を疑った時、山の湧き水や井戸水から感染する可能性がありますので、まずはそういった水を飲んでいないかの確認をします。その後検査方法としてまず便をとって低温増菌培養を行います。他にも血液検査を行いますが、通常の細菌感染症と同じような症状で白血球が増えていたり、炎症反応上昇がみられたりすることがあります。

主な治療方法

泉熱の治療法は、発症からの時間経過で自然治癒する場合が多いですが、症状が続き悪化の傾向が見られる場合は、内科での投薬療法が用いられます。主に抗生物質や、腹痛などの合併症が見られる場合は整腸剤なども合わせて服用することで高い確率で改善します。また、家庭内での環境を整えバランスのとれた食生活を送るように心がけると早い改善が見込まれます。