四日熱マラリアはどんな病気?
マラリアに感染する原因となる原虫は4種類あり、その内の四日熱マラリア原虫が、四日熱マラリアを引き起こします。72時間、つまり四日ごとに激しい高熱に苦しめられることが、この名前の由来です。高熱の後に、一旦その症状がおさまるため、軽快したと誤解しがちですが、また時間が経てば発熱し、3回目の発熱をした後には、もうほぼ助かりません。
四日熱マラリアの主な症状は?
四日熱マラリアにおける症状は、72時間おきに反復する40度位の激しい高熱に襲われる熱性の疾患です。熱は比較的短時間で下がりますが繰り返し高熱は反復します。この発熱周期はマラリア原虫の赤血球内の発育する時間に関係しており、マラリア原虫が赤血球を破壊する事によって発熱がもたらされます。この発熱を放置すると慢性化が起こり発熱の間隔は延長します。
四日熱マラリアの主な原因は?
四日熱マラリアは、四日熱マラリア原虫を保有する蚊に刺されたことで、四日熱マラリア原虫が体内に入り込み、赤血球内で増殖することが原因で発症します。マラリア原虫が蚊によって媒介されると推測される地域に、マラリアの予防接種をせずに旅行することで、発症する確率が上がります。人から人へは感染しませんが、感染原因となる蚊が持ち込まれると危険です。
四日熱マラリアの主な検査と診断方法は?
四日熱マラリアの検査方法は、古典的ではありますが採血された検体血液をギムザ染色して、赤血球内に寄生した原虫を顕微鏡で確認するというものです。ただ、数が少なくて見逃す恐れもあるので、併せてPCR法による遺伝子検査や抗原検出法、蛍光染色法などを補助的に行うのが望ましいです。検査キットなども開発されており、検査にかかる時間も短縮できます。
四日熱マラリアの主な治療方法は?
四日熱マラリアの治療法は薬物療法です。多くの場合、抗マラリア剤の投与から48時間以内に症状の改善がみられます。抗マラリア剤は副作用が強いため、一般的には比較的副作用の少ないクロロキンとプロマキンが使用されます。耐性を示す場合にはメフロキンなど他の薬剤を投与します。薬剤によって副作用や禁忌があるため、医師の診断が必要となります。
四日熱マラリアの初診に適した診療科目