血小板無力症 ケッショウバンムリョクショウ

初診に適した診療科目

血小板無力症はどんな病気?

血小板無力症は、先天的に血小板凝固因子が欠損している病気です。この病気は血小板の機能が正常に働かないため、出血時に血小板による止血が遅れてしまい、出血が止まりにくくなってしまいます。先天的疾患であるため、この傾向は幼児期から認められます。根本的な治療法というものは存在しておらず、血小板輸血を行うことが唯一の治療法となっています。

主な症状

血小板無力症の典型的な症状としては、手術の際や、抜歯などを行った際に、止血が通常とは異なり異変が生じ、このようなケースで発症が確認される事があります。この病気では、女性の方の場合は、鉄の欠乏が原因となる貧血を発症して、月経の異常などにもつながる事になります。そして、この病気の特徴としては、鼻からの出血など、幼い時から出血が長引き、血小板の粘着がしづらい傾向があります。

主な原因

血小板無力症の原因は、先天的に血小板の凝集因子の機能が失われているために発症します。この病気は、常染色体の劣性遺伝の疾患により引き起こされるものです。血小板の凝集因子が本来の機能を果たさないために、怪我などのきっかけによって血管を傷つけて出血した場合には、血液が凝固するまでの時間が長くなるという体の現象を起こすことになります。

主な検査と診断

血小板無力症の検査方法で最も確実なのは、血液検査です。つまり、血液を分析して血小板がどうなっているのか、ということを調べるわけです。検査自体はすぐに終わります。病院によっては大きなところに血液分析をお願いしないといけないところもありますから、数日掛かることもあります。遅くても一週間もあれば、分析結果が出ますので、それほど時間は掛かりません。

主な治療方法

血小板の数を増やす薬剤を服用することで、血小板無力症を治療することが出来ます。血小板を輸血する治療法で貧血や手の痺れの症状を治すことが出来ます。症状が重い場合や出血が止まらない場合でも、血小板輸血を受けると治療する事が可能です。心臓の機能が低下している時は、強心剤やジギタリス剤の投与を受けることで、心臓の機能を活発化させる事が出来ます。