紫斑病

初診に適した診療科目

紫斑病はどんな病気?

紫斑とは、出血の傾向があり内出血するとその部分が紫色に見えることから名付けられたものです。紫斑は、深いところの出血では濃い紫色から時間ともに褐色、黄色に変わっていきます。このような症状を紫斑病といいます。この症状は、血管の病的な変化、血小板の異常、血液凝固の仕組みの異常等を原因として発生します。また、上記の異常は先天的な遺伝によるものと、後天的なものによるものに分けられます。

主な症状

紫斑病の症状はその名の通り体のいたるところに紫斑が現れます。血液の病的な変化、血小板の減少や、血液凝固の異常などが原因で体が出血しやすい状態になっており、血管や皮膚や粘膜の舌に赤血球が出てくる(内出血)ものが紫に見えます。大抵、浅いところでの出血は鮮明な赤、深くなればなるほど紫に近い色になります。時間とともに褐色から黄色に変化します。

主な原因

紫斑病は、アレルギー性のものと突発的に血小板が減少するものがあります。前者は子どもに多くて、細菌感染、ウィルス、食物、薬剤などによる血管炎が起こり、腹痛や関節痛、血便などの症状がでます。後者は、原因は不明で、体内で血小板に対する自己抗体をつくって血小板を破壊してしまう自己免疫疾患、薬剤などが考えられます。急性のものは子どもに、慢性のものは成人女性に多くて、皮膚や粘膜の出血や紫斑が全身にみられます。

主な検査と診断

紫斑病の検査方法には、まず血液検査があります。赤血球数、血小板数、出血時間を調べます。この病気では、これらについては正常です。また、血尿を伴うことがあるため、尿検査も行います。この検査では、蛋白尿が出ることは少ないです。腹痛がある場合、腹部超音波検査をします。虫垂炎でないかを調べます。また、腸閉塞などを起こすこともあるため、それも調べます。その他には、細菌検査があります。

主な治療方法

ステロイドを投与することで、皮膚の異常を治すことが出来ます。症状が重い時は、止血効果がある血小板の輸液を受けることで出血を止める事が出来ます。脾臓を取り出す摘出手術を受けると、効果的に紫斑病を治すことが出来ます。アレルギー性の場合は、ストロイドと抗ヒスタミンを併用した治療法で、病気の痛みを和らげて治療をすることが可能です。