求心性視野狭窄

初診に適した診療科目

求心性視野狭窄はどんな病気?

求心性視野狭窄という病気は同心性視野狭窄とも呼ばれ、見ている物体の中心部分をしっかり見ることが出来てもその周辺は暗く見えにくくなる症状が現れる病気です。末期の緑内障や網膜色素変性、視神経委縮などの病気で見られる病です。筒状の物を通して見ているかの様な感覚で視野全体が狭くなるため、つまづいたりして転倒するなどのリスクが高まります。

主な症状

求心性視野狭窄は、視神経障害や緑内障、解離性障害、網膜色素変性症などの疾患の症状として現れます。視野の周辺から、ほぼ均等に視野が欠けるのが特徴です。中心部分ははっきり見えますが、周辺から見えにくい状態になっていきます。360度にわたって視覚障害が起こりますが、病状が進行しないと、視力や中心部の視界は殆ど正常なままです。

主な原因

求心性視野狭窄の原因は、視覚障害や精神疾患などによって生じます。有機水銀やメチル水銀の中毒になった場合、視神経が侵されて視野周辺の視力が障害されます。また、緑内障の末期や網膜色素変性症といった眼の病気が要因となって引き起こされることもあります。さらに精神障害が起因するものとして、ヒステリーが視覚を阻害するということも考えられます。

主な検査と診断

求心性視野狭窄の検査方法には、問診により、視野・視力の障害の特徴や程度を確認します。この疾患の見え方の特徴である、中心部の見え方や視力は殆ど変化がないのに、周辺から360度均等に視野が欠けてくる症状が現れていないか確認します。網膜色素変性症、緑内障などによってこの症状が現れるので、それらの疾患の有無が診断の決め手になります。

主な治療方法

求心性視野狭窄の治療法はレーザーで緑内障を除去することです。緑内障が初期段階だと視野もそれほど狭くなっておらず、緑内障もレーザーで簡単に除去できます。視野が狭くなり中心部しか見えなくなっている時は、こま目にレーザー治療を行い緑内障を少しずつ除去していきます。患者には高齢者が多いので負担がかからないように数回に分けて治療します。