視野欠損 シヤケッソン

初診に適した診療科目

視野欠損はどんな病気?

私たちの目で見える範囲のことを視野といい、その視野が何らかの原因で見えなくなるまたは狭窄していることを視野欠損とよんでいます。この症状がおこる大きな原因として、網膜の病気や視神経の病気、脳の病気が考えられます。先天性の病気で小さい頃からこの症状の可能性がわかっていても、検査にはある程度の年齢(小学生以上)でないと実施できず、幼少時代は注意が必要です。

主な症状

視野欠損は様々な疾患によって見えない部分を生じるものです。この欠損状態によって狭窄と暗点の2種類に大別されます。狭窄は周辺が欠損して視野が狭くなったもので、暗転は視野内部に突如出来る欠損の症状を指します。ただし、盲点は生理的な暗点となっています。この視野の欠損の起こり方によって様々な目の病気の可能性が挙げられる事となります。

主な原因

視野欠損の原因で有名なのが、緑内障ですが、その他にも、圧迫性視神経症、脳腫瘍(脳疾患)等も視野の欠損がおこります。又、けがや事故等で起きる打撲傷や、網膜はく離等、けがから起きる病気で発生する時もあります。アトピー性皮膚炎、家族性硝子体網膜症等の病気がきっかけであったり、閃輝暗点等、ストレスからも視野の欠損がおきることもあります。

主な検査と診断

視野欠損の検査方法としては、視神経が損傷を受けているかどうかを見つけることになります。この検査では、視神経の線維が視覚の機能を神経伝達物質を通し脳へ伝える事を検査するために、神経がダメージを受けていないかどうかをコンピューターを用いて測定する事になります。損傷を受けている場合は、光を感じる能力が低下している事になります。

主な治療方法

緑内障によって引き起こされた視野欠損の基本的な治療法は点眼薬の使用です。一度欠損してしまった視野が復活するのは非常に難しいとされています。点眼薬の使用によって眼圧を下降させることによって、進行を抑え残った視野の維持に努めます。しかし薬物治療の効果が薄く、進行が抑えられない場合は眼圧を下げる手術が行われます。毎日点眼薬を使用し、定期的に検査を受けて進行を少しでも抑えることが大切です。