角膜ジストロフィー カクマクジストロフィー

初診に適した診療科目

角膜ジストロフィーはどんな病気?

角膜ジストロフィーとは遺伝性の病気で、角膜にものが付着したり、内皮細胞の異常により角膜の腫れが起きるものです。原因となる遺伝子は既に解明されています。症状としては、軽度のものは特にそれといったものはありませんが、加齢と共に眩しさや視力の低下や眼痛が現れるようになります。遺伝子は解明されているものの、確実な治療法は無く、現段階ではレーザー、角膜移植による治療が行われています。

主な症状

角膜ジストロフィーの症状は、顆粒状の場合は軽度であれば気づかないことが多く、年齢に伴いまぶしさを感じたり、視力の低下が進みます。格子状の場合は、視力低下が更にひどく、再発性びらんによって目に痛みを感じることもあります。班状の場合は、加齢と共に重度の視力障害を感じます。膠様筒状の場合は、若い頃から角膜の表面がデコボコするため、視力障害やまぶしさを感じます。

主な原因

角膜ジストロフィーの原因は遺伝であり、この病気を引き起こす遺伝子についても特定されています。ただし、病因となっている遺伝子は特定できても、遺伝子レベルでの治療法はまだ研究中であり、臨床での遺伝子治療は行ってはいません。なお、欧米人に多く見られるフックス角膜内皮ジストロフィーについては、病因となっている遺伝子の特定はできていません。

主な検査と診断

角膜ジストロフィーはどのような検査方法でわかるのかというと、実際、肉眼で視診をしまぶしさや視力が低下した様な感じはないかとか問診し、実際そのような症状が見られれば疑います。また、角膜を調べてびらんが見られるなどないか、調べます。びらんがある場合は痛みも生じていることがあります。血液から白血球を取りだして原因遺伝子検査を行う場合もあります。

主な治療方法

角膜ジストロフィーの発症時に最も行われている治療法はレーザーを目に当てる治療です。エキシマレーザーを用いた治療の方法であり、このレーザーを当てて角膜の表面に存在する濁りのある部分を光線で削る方法として知られています。また、レーザー治療の他にも角膜自体の移植を治療の方法として選択する場合もあり、予後が良好な可能性が高くなります。