アカントアメーバ角膜炎 アカントアメーバカクマクエン

初診に適した診療科目

アカントアメーバ角膜炎はどんな病気?

アカントアメーバ角膜炎は目の角膜の傷にアカントアメーバが侵入して感染をおこす病気です。角膜が炎症を起こし激しい痛みを伴うと共に、視力が低下します。アカントアメーバは水道水の中や家の中のほこりなど、あらゆるところに存在している原生生物です。通常は感染することはありませんが、コンタクトレンズを清潔にしておかないと、汚染されたコンタクトレンズから感染します。

主な症状

アカントアメーバ角膜炎の症状の現れ方は病変の原因や位置、大きさなどによって異なりますが、一概にゆっくりと進行する病気ということができます。しかし、その分他の感染に比べて目の痛みが非常に強く、涙がかなり出るのが特徴です。また、白目部分の充血も強く出ます。視力の低下は初期においては軽度ですが、病気の進行により徐々に見えにくくなり、重度の視力障害となるため注意が必要です。

主な原因

アカントアメーバ角膜炎という病気は、アカントアメーバというアメーバの一種に感染することで引き起こされます。このアカントアメーバが感染を引き起こすことはあまりありませんが、アカントアメーバによって汚染されたコンタクトレンズを捨てずに使用することで多くの場合発生するとされています。この病気はアカントアメーバというアメーバを原因として引き起こされるのです。

主な検査と診断

アカントアメーバ角膜炎の検査方法は、組織の採取による病原体の検出によって行われます。角膜で変異が起きている箇所の組織を採取し、この病気の原因を引き起こすアカントアメーバを検出できれば、病気の特定ができます。ただし、このアカントアメーバによる角膜炎は珍しい症例であるため、専門機関でなければ診察でこの病気を特定できない場合もあります。

主な治療方法

アカントアメーバ角膜炎の治療法としましては、まずアカントアメーバに対しての特効薬が存在しないために非常に治りづらい病気となります。基本的には抗真菌薬を使用し治療をしますが、それに加えて感染した角膜表面を削りアカントアメーバを排除する治療を併用する必要があります。完治するまでに何ヵ月もの時間を要することは決して珍しくありません。