光視症 コウシショウ

初診に適した診療科目

光視症はどんな病気?

別名硝子体剥離とも呼ばれ、網膜から硝子体が剥離するときに起こり、硝子体剥離が起こると、自覚時に飛蚊(ひぶん)症やピカッと光る光視症などが起こります。硝子体剥離に伴い10パーセント前後に網膜れっこうが生じます。
中年以上の人に飛蚊症が起こると網膜れっこう形成がよくあります。網膜れっこうは続いて、網膜剥離に進行することがあるため、注意が必要です。

主な症状

光視症は、光源がない場所や目を閉じていても光が見える、目の病気です。
カメラのフラッシュのように強い光が走る、視界の端にピカピカと光が見える、視界のあちこちで光がちらつく、といったものから、重いものを持ったり、大きな音聞いたりしたとき、視界が一瞬真っ白になるなどの症状があります。
頭痛や吐き気を伴う場合は閃輝暗点という別の病気の可能性があります。

主な原因

光視症の原因は、網膜剥離や後部硝子体の剥離によるものです。網膜が剥がれたり、あるいは網膜に癒着した硝子体が網膜を刺激することによって、存在しない光を知覚するという現象が起こります。
目に直接的に関わるような要因の他にも、脳血管に関する病気による場合や睡眠不足や疲労といった要因によって、この病状が引き起こされることもあります。

主な検査と診断

光視症の検査方法は、視力検査や眼底検査を行ってします。この眼底検査の方法とは、まず散瞳薬を使用して瞳孔を広げます。そのあとに検眼鏡を使用して、瞳孔から眼球の奥の網膜の状態を調べます。
この方法で瞳孔を広げると、眩しさや見えづらさが約3~6時間ほど続きますが、自然に元に戻ります。また、この病気が生理的なものである場合には、眼底検査を定期的に行い経過をみます。

主な治療方法

光視症の治療法は眼球や網膜に異常がない場合は、そのまま放置して自然治癒するのを待ちますが、網膜に網膜裂孔があればレーザー治療器を使って網膜裂孔を塞ぎ網膜を修復します。
網膜は繊細な部分なのでしっかりと固定するまで経過観察を行い、光に対して過剰な反応を見せないようになるまで観察します。